中国メディア・東方網は5日、日本語と中国語の両方に存在する「親切」という言葉の意味が、それぞれ異なっていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国人が日本語を勉強する際に「親切」という単語に出くわすと、往々にして中国語の「親切」と混同してしまうと紹介。「一見同じ意味を持つように思えるのだが、その性質は大きく異なるのだ」とした。

 そして、中国語の「親切」は親しみや善良さといった態度を形容する際に広く用いられるのに対し、日本語の「親切」は人助けの際の厚意、好意、懇切さ、情熱といった点にフォーカスされ「通りすがりの人が親切に道を教えてくれた」といった用いられ方をすると説明。この文を中国語にする場合に「親切」という語を用いるのは「決して間違いではないが、違和感を覚える」と伝えた。

 また、中国語では例えば「日本でタピオカミルクティーが売られているのを見て、親近感を覚えた」という場合に「親切」という語を用い、これをそのまま日本語に置き換えてしまえば、今度は日本語として意味が通らなくなると説明している。

 さらに、日本語の「親切」は「細やか、丁寧」といった意味で用いられることもあるのに対し、中国語の「親切」にはこのような用法はないと紹介した。

 記事は、「親切」のように日本と中国で同じでありながら、意味が多少ずれているような単語について、使用するときはその違いに特に留意する必要があると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の「親切」と、中国の「親切」ではニュアンスが違った!=中国メディア