新型コロナウイルスの感染拡大は各業界に影響を及ぼしているが、自動車業界も例外ではない。感染防止のための自粛に加え、海外からの部品が届かないなどの問題もあり、各メーカーで生産停止が相次いでいる。中国メディアの百度は8日、日本の自動車メーカー8社が一部工場での生産を一時停止したと紹介する記事を掲載した。中国にも影響が出ることを危惧(きぐ)しているようだ。

 記事は、自動産業が経済の柱の1つになっている日本にとって、一部工場での生産を停止したことは大きなダメージとなり、世界の自動車産業にも影響を及ぼすことになると分析。中国にも大きな影響が及ぶという。

 その影響について記事は、中国の自動車市場では日本の輸入車が人気であり、現地生産を行っていないレクサスの場合、完全輸入車であるため多少は在庫があるものの納入の遅れや値上げの可能性もあると伝えた。他に人気の車種、トヨタ・ランドクルーザーアルファードヴェルファイア、日産のパトロール(日本名サファリ)なども、在庫が少ないか予約制なので、価格の高騰は避けられないと伝えた。

 また、中国メーカーも日本からかなりの自動車部品を輸入しているため、中国国内の製造にも影響するのは必至だと記事は指摘。事実、2011年東日本大震災の際にも世界の自動車業界に影響があったと振り返った。しかし記事は、「ピンチチャンス」と前向きな見方も示している。日本や欧米に先駆けて「コロナウイルスから立ち直った」中国は、日本がサプライチェーンを中国に移すなら、これを機に中国の自動車産業規模をさらに拡大できるかもしれないと野心を示した。

 確かに中国では新型コロナウイルス問題は収束ムードとなっており、自動車業界も含めた多くの工場が操業を再開しているが、部品の多くを日本などの輸入に頼っている以上は、まだまだ影響が続きそうだ。また、新型コロナウイルス問題ではチャイナリスクが再び明らかになったため、これを機に日本がサプライチェーンを中国に移すことは考えにくい。いずれにしても世界における日本の自動車業界の影響力の大きさを改めて実感しているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本車メーカーが生産を一時停止で「人気の輸入車の価格が高騰してしまう」=中国