飼い主もペットも安心できるプロジェクトが始まった

ペット向け保険商品などを取り扱うアニコムホールディングスは4月10日新型コロナウイルス感染者のペットを無償で預かる新プロジェクト「#StayAnicom」を始めた。ウイルスの感染拡大を受け、入院後などのペットの飼育方法に悩む飼い主の不安を解消する。

プロジェクトでは、同社保有の一部施設を開放し、隔離や入院が必要な感染者のペットを一時的に預かる。その間、同社の獣医師を中心とした社員有志が世話をするという。

「入院することになったら猫を置いてけぼりにしなければいけないのか…」


感染拡大を受けて、同社には不安を抱える飼い主の声が多数寄せられている。

「私が感染し、大事な家族である猫がもしコロナウイルスに感染してしまったら…。私が感染し、入院することになったら猫を置いてけぼりにしなければいけないのか…」
「もし自分がコロナにかかって入院したら、愛犬の預け先をどうしていいか分かりません。不安でいっぱいです」

などとペットの預け先を悩む声のほか、中には「身内が近くにおらず、ペットホテルに預けたとしても、受入れ側は断ってくるのでしょうか」と心配する人もいるという。

対象者は、本人または家族が新型コロナウイルス感染者である飼い主たち。同社の保険加入者でなくても申し込み可能で、犬・猫以外のペットについても預かりを検討するという。

利用する場合は、専用フォームから申し込み後、感染者濃厚接触をしていない人がペットを東京近郊の施設まで連れていく必要がある。同社はリリースで

「今後もご希望される飼い主さまの数や、地域、状況によって規模を拡大してまいります」

としている。また、ツイッターなどでハッシュタグ「#stayanicom」を作り、プロジェクトの拡散を図っている。