新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、多くの教育機関が授業を再開できず苦悩している。さらに、家庭での自習だけでは子供たちの学力の低下が心配され、コロナによる「学力格差」も大きな懸念材料になっている。この点について、萩生田光一文部科学相は3月31日の閣議後の記者会見において「もし、インフラ整備がもっと進んでいれば、休校中のオンライン教育などができたと悔しい思いだ」と反省の弁を述べている。

 では、中国におけるオンライン教育の状況はどうだろうか。中国メディア銭江晩報は中国のオンライン教育の現状を伝えている。中国ではコロナウイルスのために春休み明けに学校が閉鎖された。とはいえ、政府から「停課不停学(授業を止めても学びは止めない)」という方針が明確に打ち出された。その後、多くの教育機関でオンライン授業が迅速に開始し、さらに様々なオンライン教育アプリなどが活用され始めた。オンライン教育アプリは学校や家庭でも導入され、4月の時点で一日のアクティブユーザーが1億を超えている。

 記事では教育ジャーナリストコメントを紹介し、「今回のコロナウイルスをきっかけに、教育機関と親、子どもたちの教育に対する考え方が大きく変化した。これまでのオフラインである学校教育をすべてオンラインに置き換えることはできないが、コロナウイルスの終息後もオンライン教育の流れは止まることはないだろう」と述べている。

 とはいえ課題もあるようだ。さきほどのジャーナリストも「中国ではオンライン教育の基盤となる設備が揃えられない貧しい地域がまだ多いため、教育格差が広がっている」と指摘している。様々な課題はあるとはいえ、今後は教育機関におけるオンライン教育との融合は一つの大きな潮流になるのは間違いないようだ。

 コロナウイルスが終わっても、子どもたちの学力低下が深刻化するようでは、コロナ後の日本を支える人材が不足してしまう。たしかに、いかなる状況でも学びを止めることはできない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

中国でオンライン教育アプリの使用が1日1億以上に! 日本と比較すると・・・=中国メディア