4歳児は自分の中に湧く感情もいろいろ。自分自身の気持ちの処理に戸惑う時
4歳は自分のやりたいことをどうしたら実現できるか考え、工夫することができるようになる時期です。しかし葛藤もたくさんあります。やりたいけど、うまくいかない。やってみたいけど、やり方が分からない。なぜか受け入れてもらえない友人関係。そんな不安な気持ちが、わがままや生意気な態度として表れます。4歳児は自分の中の複雑な感情と闘っているのです。自我を通すことでしか解決を知らない場合や、自分の感情に気づいていないこともあるでしょう。


「嫌!」の裏にある本音に子ども自身が気づければ、次の行動を引き出せる
もうじき4歳になるRちゃんは、保育園に「行きたくない!」と玄関に座り込みました。お母さんは「時間がないからほら立って!」と言うのをこらえます。「行きたくないんだね」と優しく言葉をかけ待つと「服が嫌なの」とその奥にある気持ちが出てきました。「服が嫌なんだね」と繰り返すと「ピンクの服が着たかったの」と。「じゃあ、服を着替えていこうか?」解決策を1つアドバイス。気持ちを整理できると次の行動に移せるのです。


お母さんの共感が女の子の心を動かす。共感は同じ言葉を繰り返すことから
「嫌!」「行かない!」と自分の主張が通らないと気がすまない4歳児、自我を通すのは何か理由があるのです。原因の1つ目に感情を上手に言葉で表現できないこと、2つ目に解決策を自分で見いだせないことが挙げられます。それがかんしゃくやわがままに表れがちです。子どもの言葉を繰り返し気持ちを受け止めることで、隠れた思いを言葉に導きましょう。子どもが自分の気持ちに気づけば、その後の解決策を具体的に提案したり選択肢を与えることができるでしょう。


冷静に「嫌なのね」と声をかけ、ゆっくりポンポンと背中をなでてあげよう
「嫌!」の奥には「自信がない」「1人ではできない」「上手にできない」「やり方が分からない」など、様々な思いが隠れます。それは“不安”からくるもの。ゆっくりタッチングすることで呼吸が落ち着きます。お母さんは解決に、手伝う、教える、一緒にやるなど細やかな対応が必要でしょう。会話を通し「上手にできないから嫌なんだ」と子ども自身が気づけると自分の気持ちを受け入れられます。一度受け入れた思いは言葉にもしやすいでしょう。お母さんの寄り添いが心の整理にぐっと力になる時期です。


今日の1日1成長
女子には共感が一番。「嫌!」には「嫌なのね」で本音を引き出そう子どもの感情コントロール力も1成長、お母さんの愛情力も1成長。さわどあさみ(文)むらたますみ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press