毎年8月にドイツで開催されてきた欧州最大のゲームイベント「gamescom」の主催団体は、現地会場での開催がどうなるかに関わらず、デジタルイベントは必ず実施する方針であることを発表した。詳細は近日中に明かされるという。

 これはドイツ政府が8月末まで大規模な集会を禁じていることを受けて明らかにされたものだ。メルケル首相は規制の一部を緩和した一方で多くの人が集まることは禁止行為としており、BBCの報道によれば対象はカフェやバー、映画館や音楽会だけでなく、宗教的なものも含まれているという。

 「gamescom 2020」は8月25日から29日までのスケジュールが予定されており、この規制が緩和されなければ開催は難しいものと考えられる。

 gamescomはドイツケルンで行われるビデオゲームの見本市。毎年30万人以上が訪れており、E3や東京ゲームショウと並ぶ世界最大級のゲームイベントとして知られている。

 2019年のイベントでは、年末最大のゲームイベント「The Game Awards」のジェフキーリー氏が前夜祭としてオンラインイベント「gamescom: Opening Night Live」を実施。ショーでは小島秀夫監督が『Death Stranding』の続報を発表したことも記憶に新しい。キーリー氏は、2020年8月24日に再び「Gamescom: Opening Night Live」を開催すると予告している。

(画像はgamescom公式サイトより)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、E3、台北ゲームショウ、GDCなど多くのゲームイベントも中止や延期が決定された。いくつかのパブリッシャーやメディアはそれらに代わるオンラインイベントの開催を発表している。

 gamescomのイベント開催状況はまだ不明だが、詳細が発表され次第追って報告したい。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros