トム・ハンクスの妻リタ・ウィルソン新型コロナウイルス感染から回復後、初めてテレビのインタビューに応じた。高熱や吐き気などの症状や治療薬によるひどい副作用に悩まされたことなど、感染による体験を生々しく告白した。

米時間14日、リタ・ウィルソンは米テレビ番組『CBS This Morning』に自宅から出演し、新型コロナウイルスに感染したときの症状を司会者ゲイル・キングに語った。

「とても疲れたわ。すごく痛くて気分が悪くなって、誰にも触れられたくなかった。そうしたら熱が出てきたの。これまでに経験したことないような悪寒がして。今考えると、味覚や臭覚も失われていた。あの時は気付いていなかったけれど。」

体温は39度近くまで上昇し、9日ほど経過してから医師によってクロロキンを投与された。クロロキンは抗マラリア薬で、米国食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルス治療への使用を許可している。リタは「投与後に熱が下がったけど、これがクロロキンによる効果かどうかは分からない」と言い、この薬による過度の副作用に悩まされたことを明かした。

クロロキンは重い副作用があるわ。ひどい吐き気とめまいが起こったの。歩けなくなって、筋肉が弱っているように感じた。この薬の使用に関してはよく考えるべきよ。こういった場合に手助けになるかどうかは、分からないから。」

リタによると、夫のトム・ハンクスにも同じような症状が出ていたという。リタほどの高熱は出ず味覚や臭覚も失われなかったが、ともに回復するまで同じ期間を要したそうだ。そんなリタは、ゲイルからウイルスの感染経路について問われるとこのように話している。

「トムと私は同時に感染したから、多分誰かからうつったのではという話よ。でも、どこで感染したかなんて分からない。私達の親しい友人や家族、仕事のチームから陽性反応は出ていなのよ。」

リタとトムは最近、血液を提供する研究に参加したそうだ。新型コロナウイルス感染歴のある抗体を提供し、ワクチン開発に役立つかどうかの返事を待っているという。

「医者は私達に免疫ができたと言ってて、その言葉を信じたい。免疫がついたからこそ、血漿を提供してウイルスで苦しむ人達を助けたい。」

なおリタはオーストラリアで自己隔離中、米ヒップホップトリオノーティー・バイ・ネーチャーによる1992年のヒット曲『Hip Hop Hooray』に合わせてラップする動画を投稿していた。この動画が話題になったことで、リタは同曲のリミックス・ヴァージョンを正式にリリースした。売り上げの全ては、新型コロナウイルスの影響により失職した音楽関係の人達を救うチャリティ団体「MusiCares COVID-19 Relief Fund」に寄付されるという。

画像は『Rita Wilson 2020年3月12日付Instagram「A little update below to all of you from @tomHanks and myself.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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