シャルケは15日、ノルウェーのSKブランにレンタル移籍中のドイツ人GKラルフフェールマン(31)がクラブのトレーニングに復帰したことを発表した。

昨夏、プレミアリーグのノリッジ・シティへ1年間のレンタル移籍で加入したフェールマンだが、元オランダ代表GKティム・クルルとのポジション争いに敗れ、在籍約半年で公式戦3試合の出場に留まっていた。
そして、出場機会を求める同選手はノリッジとのレンタル契約を双方合意の下で解消し、先月10日に今シーズン終了までの契約でブランにレンタル加入していた。

しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて、エリテセリエン(ノルウェー1部)が一時中断。再開時期に関しては早くて5月中旬と言われているが、現状を考えれば後ろにずれ込む可能性が高い。

そのため、慣れ親しんだ故郷でコンディション調整を希望するフェールマンは、ブランとシャルケの両クラブの許可を取り、今月13日からシャルケのトレーニングに復帰することになった。

シャルケを率いるデイビッド・ワグナー監督はフェールマンの早期トレーニング復帰の経緯を以下のように説明している。

「我々の考えは明確だった。こういった状況下において彼の希望をサポートしたいとね。日常生活を通じてラルフを知ることができるのを楽しみにしている」

「我々は6月30日までにノルウェーリーグが再開可能な場合、彼のコンディションをできる限り最高な状態に仕上げたいと思っている。さらに、ラルフにはピッチ内外でチームに利益をもたらすことを期待しているよ」

なお、ワグナー監督はノルウェーリーグが早期再開が可能な場合、フェールマンをブランに送り返す意向を明かしているが、シャルケは2020年7月1日付けで同選手の復帰予定を明言。そのため、実質的にはレンタル期間の短縮という形になりそうだ。

なお、ドイツ『ビルト』が伝えるところによれば、シャルケと2023年まで契約を残すフェールマンは来シーズン以降もクラブに留まることを希望しているという。

そのため、クラブ通算234試合出場を誇る元キャプテンは、来季バイエルンへ旅立つドイツ人GKアレクサンダー・ニューベル(23)の後釜の座を、U-21ドイツ代表GKマルクスシューベルト(21)と争うことになる模様だ。

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