演劇集団・劇団番町ボーイズ☆のメンバーで、俳優としても活躍する織部典成が、2021年夏公開予定の映画「僕が君の耳になる」で映画初主演を務めることが決定。織部が意気込みなどを語った。

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「僕が君の耳になる」は、ボーカル&手話パフォーマンスグループ・HANDSIGNが2017年にリリースし、YouTubeで約630万回視聴されている同名楽曲が原案。

耳の不自由な女性と聞こえる男性による実話を基にしたラブソングで、いくつものハードルを乗り越えながら愛を深め、成長していく2人の姿を描くピュアなラブストーリーとなっている。

また、ヒロインの美咲役には、ろう者の梶本瑞希を抜てき。さらに、本作品のクラウドファンディングも予定されている。

■ 織部典成コメント

今回、映画「僕が君の耳になる」で主演をさせていただくことになりました。映画初主演ということで、すごくドキドキしていますが、本当にうれしく光栄に思います。

初めて台本を読んだとき、純平が美咲という女性に引かれ「僕の知らないもう1つの世界」を知ったのと同じように、僕自身も知らない世界の中でも、「好きな人のために何かしてあげたい」という純平の思いに共感し、胸に突き刺さるものがありました。

この作品をやらせていただくにあたり、僕自身少しでも、ろう者の方の気持ちを理解したいと思い、小説を読んだり実際に教室に行ってお話を聞いたり、手話を勉強しています。

手話には日本手話や日本語対応手話があり、これが違うだけで手話をする順番が変わったり、一人称を入れなくてはいけなかったりと、いろいろと苦戦しているところではありますが、僕なりに必死に勉強中です。

また、作中に弾き語りをするシーンがあるので、興味はあったものの触ったことがなかったギターにも初挑戦しています。まだまだ納得いくように弾けませんが、こちらも日々特訓中です。

この作品を通して、見終わった後に皆さまの中に何か1つでも心に響くものがあったらなと思います。多くの方にこの作品が届くように僕も頑張ります。楽しみにしてください。

■ 映画「僕が君の耳になる」ストーリー

ごく普通の大学生・純平(織部典成)は、街角で弾き語りをしているが、聞いてくれる人はほとんどいない。そんな中、初めて足を止めてくれる美咲(梶本瑞希)と出会う。

美咲はろう者の女性だった。手話で拍手をしてくれる美咲だが、そのとき、純平は意味が分からず、ただ戸惑ってしまう。

後日、美咲は純平と同じ大学に通う生徒だと分かる。美咲を通じて、障がい者の世界を初めて知ることになった純平。

最初は誤解から好印象を持たなかった2人だが、自ら手話を勉強し真っ直ぐにぶつかっていく純平に美咲も心引かれ、共に時間を過ごすうちに恋に落ちる。

だが、純平と美咲の間にはさまざまなハードルが待ち受けていた。(ザテレビジョン

「僕が君の耳になる」で映画初主演を務めることが決まった演劇集団・劇団番町ボーイズ☆の織部典成