エネルギーを使い切らず、終盤の決定的チャンスで仕事をするようにアドバイスを受ける

 マンチェスター・ユナイテッドの歴代最高得点記録を保持する元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現ダービー・カウンティ)が、名将アレックス・ファーガソンからもらったアドバイスの中で「一番」良かったものを明かした。英紙「デイリー・ミラー」が伝えている。

 ルーニーはユース時代を過ごしたエバートンで2002年にトップチームデビューを果たすと、04年から17年までユナイテッドプレー。“赤い悪魔”の史上最多得点記録も更新した。その後は古巣エバートン、米MLSメジャーリーグサッカー)のD.C.ユナイテッドを経て、今年1月から2部のダービーコーチ兼任選手としてプレーしている。

 数々のトロフィーと記録を残しているルーニーは、英紙「サンデータイムズ」内の最新コラムで、キャリアを通して自身を「生まれながらのゴールスコアラー」と考えたことは一度もないと告白。幅広いエリアでプレーに絡もうとしていたなか、ファーガソン氏の“アドバイス”がきっかけで、より決定的なフィニッシャーになることができたという。

「ファーギー(ファーガソン氏)からもらった一番のアドバイスは、『君は働きすぎだ』と言われたことだった。最初は『どういう意味だ? それがあなたの求めていることだろ?』と思った。でも、俺は昔、90分間とにかく全力で走り続けていたので、最後の10分になると疲れていたんだ。ところが、監督はストライカーにエネルギーを使い切らないでほしかった。なぜなら、決定的チャンスは最後の最後まで訪れないかもしれないからだ」

 そして、試合終盤に体力を保つためにしていた“特訓”もルーニーは明かしている。

「俺は疲れている時にシュートの練習をしていたんだ。トレーニングセッションが終わってから、キーパーとGKコーチエリック・スティールに、スプリントからのシュート6回を5セットやってもらっていた。各セットで5回か6回目になると、もう息苦しくなる。でも、疲れている時にシュート練習をすると、普通の状態でチャンスが来た時にものすごく楽なんだ」と

 ユナイテッドレジェンドであるボビー・チャールトン氏を上回る通算253得点を挙げた背景には、ファーガソン氏からの“金言”の存在があった。(Football ZONE web編集部)

マンU当時、ファーガソン監督から助言を受けるルーニー【写真:Getty Images】