ロサンゼルスに移住したヘンリー王子が、このほど兵役のドキュメンタリーを伝えるポッドキャスト「Declassified」に出演した。そのインタビューでヘンリー王子が「英国の新型コロナウイルス危機の中での物事は、メディアが伝えるほど悪いものではない」と語ったことから、物議を醸している。『The Sun』などが伝えた。

ポッドキャスト「Declassified」で、ホストを務めるマイケル・コーツからのインタビューに応じたヘンリー王子新型コロナウイルス感染拡大の中、英国で多くの退役軍人がボランティア活動に参加し、社会的弱者やNHS(国民保健サービス)を助けていることへの思いを述べた。

「英国内や世界の人々が毎日このような活動を行っていることを、大変誇りに思っています。」
「特に英国内で起こっていることは、まさに人間の精神の最高峰だと言えるでしょう。」
「このことは、我々が一定のメディアを通して信じ込まされていることより、物事はずっと良い状態だということを証明しています。」
「あなたが部屋の中で座って、特定のニュースチャンネルの情報だけを得ているとしたら、とても心配です。少し幅を広げて、正確な情報を伝えているウェブサイトを見るべきで、人の精神こそが世間の注目を集めていると感じることができるでしょう。」

ヘンリー王子のこの発言に、腫瘍学専門医で元首相官邸顧問のカロル・シコラ教授(Karol Sikora)は「あまりにもひどすぎる」と反論した。

「彼は自分の立場をわきまえてこのような発言をしているのだろうか。英国が窮地に陥っている時、国を捨てたというのに。」
「メディアに関しては、ヘンリー王子の不満が何であるのか本当に理解できない。ジャーナリスト達は事実を報道し、政府の責任を問うために素晴らしい仕事をしてきたのだ。」

さらに同教授はNHSを称賛し、医師や看護師などの味方になったメディアは称賛されるべきで、中傷されるべきではないと述べている。

また介護事業「National Care Association」のナドラ・アメッドさん(Nadra Ahmed)も「ヘンリー王子はすべての事実を見ていない」と語る。介護スタッフは精神的苦痛を伴い、悲惨な事実がいくつかあったことを明らかにした。

現在ロサンゼルスに暮らすヘンリー王子と妻のメーガン妃は、800万ポンド(約10億円)相当の豪邸を借りていると噂されている。そんな夫妻は先日、ロサンゼルスで「Project Angel Food」のボランティア活動に参加し、社会的弱者に食料品を届ける活動をする姿がキャッチされたばかりだった。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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