そこで今回は新生児と呼ばれる期間や特徴、御世話の仕方や乳児との違いまで詳しく調べてみました。

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■いつまで新生児と呼ばれるの?

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母子保健法によると新生児と呼ばれるのは、生後28日未満の赤ちゃんのこと。たった約4週間で新生児の時期は終わってしまいます。その4週間の中でも、生まれた日を0日と数えて計算した最初の7日間は、ママのお腹の中の生活から初めての外の世界に出て赤ちゃんが適応していく準備期間で「早期新生時期」と呼ばれます。日数の数え方も覚えておくと良いですね。さまざまな器官が未熟なため、しっかり見ていかなければならない期間です。

■新生児と乳児はどう違うの?

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新生児が生後4週間未満の赤ちゃんのことというのは分かりました。ではどのくらいの赤ちゃんのことを乳児と呼ぶのでしょうか?乳児とは生後1歳未満の子どものこと。まだこの時期は母乳やミルクから栄養を摂取するため乳児と呼びます。

■新生児期の特徴は?<その1>大きさや体重

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新生児ならではの特徴をまとめて解説します。新生児の大きさは、生まれた時期などにより個人差はありますが、身長は約50㎝、体重約3㎏、頭位約33㎝ぐらいです。生まれた直後に体重は一度少し減りますが(生理的体重減少)、母乳やミルクを飲むことでまた戻るので安心してくださいね! 体重の変化に関して心配な方は、産後の入院中の間に医師や看護師さんに相談しておくと良いですよ。

■新生児の特徴は?<その2>手足

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新生児の赤ちゃんの手はいつもバンザイをしていて、上から見るとWの形をしているのが特徴。手のひらはいつもギュッとしっかり握られています。また、ふれたものを反射的に握ろうとし、これを把握反射と呼びます。赤ちゃんの手に指を入れるとぎゅっと握ってくれるのはこのためなんですね。足はカエルの足のようにM字になっているのが自然な形です。赤ちゃんが起きているときによく手足をバタバタと動かしているのを不思議に思ったことはありませんか? この動きは神経の伝達が未熟なため、細かい動きのコントロールができず手足全体をバタバタさせて訴えているのだそう。

■新生児期の特徴は?<その3>頭の骨

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新生児は、体全体に対して頭は大きく、頭を支える首の筋肉なども未発達。また、頭の骨は薄くて柔らかいためダメージを受けやすいので気をつけましょう。抱っこも頭をしっかり支えてあげて下さいね!頭の骨は生まれた直後はまだ閉じておらず、一部がへこんでいます。最初はびっくりして、さわるのも怖いかもしれませんが強く押したりしなければ大丈夫です。このへこみ(大泉門)は約1年~1年半をかけてゆっくり閉じていくので安心して下さい。

■新生児の特徴は?<その4>顔つき

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生まれたばかりの赤ちゃんの顔はしわくちゃでむくんでいます。これはママのおなかの中で羊水に長い間つかっていたり、出産のときに狭い産道を通ったりして出てくるため。次第に顔のむくみも取れてしっかりした顔つきに! 新生児期は顔も日々変わるのでその変化も楽しみたいですね!

■新生児の特徴は?<その5>目の見え方

明るさや暗さはお腹の中にいるときから区別できますが、新生児の目の焦点は顔から約16cm~24cmと言われており、生まれた直後はまだはっきりと目は見えていません。認識できる色も最初は白黒、グレーのみ。生後1週間ほどすると動きに反応するようになりますが、物を目で追うようになるのは新生児期が終わった生後10~12週間頃です。生後4~6カ月くらいになって、ようやく目がはっきり見えだすようですよ。

■新生児の特徴は?<その6>睡眠時間

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新生児期の赤ちゃんは、昼と夜の区別がまだないので1日のほとんどを眠って過ごします。基本は母乳やミルクを飲んでは寝ての繰り返しで、しばらくすると授乳も個人差がありますがだいたい3時間おきに安定してきます。寝ているときに急にうなり声をあげることもあり、びっくりするかもしれませんが異常ではないので大丈夫。赤ちゃんが眠っているときにいっしょに寝て、産後の疲れた体を休めるといいですよ。

■新生児の特徴は?<その7>体温調節

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体温は高めで37度前後。赤ちゃんは体温調節が未熟なため、室内温度や着る服、お布団などでしっかり管理してあげましょう。背中に手を入れて汗ばんでいるようなら熱いサイン、体をさわって冷たいと寒いサインです。37.5度以上が発熱ですので、熱が出たときにすぐ分かるように普段から体温を計って平熱を把握しておくのがおすすめ!

■新生児の特徴は?<その8>消化器官

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生まれたばかりの赤ちゃんの胃の容量は30~60ml。一度に飲める母乳やミルクの量は少量ですぐにお腹一杯になり、たくさん飲ませすぎると吐いてしまうことがあるので気をつけましょう。うんちも個人差はありますが一般的には回数も頻繁! しょっちゅうおむつを交換しなければいけなかったり、水状でゆるいので量が多いときには背中から漏れてお洋服が汚れたりとママは大変かもしれませんが、徐々に消化器官も発達して回数も安定してくるので安心して下さいね!

■新生児はいつから外出できる?

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産まれてから、1カ月健診までは、極力外出を避けて自宅で過ごすのがベストです。体温調整の機能が未熟なうえに、ママのお世話も頻繁にあるので、赤ちゃんにもママにも負担になります。生後2カ月頃まで待ち、まずは短時間のお散歩から始めるのがおすすめですよ。お出かけのときは、振動が伝わりにくいベビーカーや、首のサポートをしっかりしてくれる抱っこひもがあると安心!

■新生児にはどんなおむつがいい?

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新生児のデリケートなおしりを守ってあげるには、おむつ選びが大切です。種類もラインも豊富なので迷いますが、蒸れにくさやうんち漏れのしにくさ、肌触りの良さがそろった、かぶれにくいおむつを選んであげるのが◎。まずは、少量パックやサンプルで、色んな種類を試してみると良いでしょう。実際に使ってみると肌触りや、吸収力、フィット感などの違いが分かりやすいので、赤ちゃんにぴったりの1枚が見つかりますよ。値段は張りますが、新生児期は「パンパースのはじめての肌へのいちばん」や「ナチュラルムーニー」などの高級ラインのおむつが安心です。

■新生児の服の選び方は?

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ベビー服のサイズは、一般的には身長で表示されており、新生児のサイズ表示は「50」が目安です。ロンパースやツーウェイドレスだと、「50~70」などとゆったりとした作りで長く着られるタイプもあります。春から秋のお部屋で過ごす時間帯は「短肌着+長肌着」、冬場やお出かけのときは上にベビードレスを重ねるくらいが丁度良いでしょう。寒さに合わせて防寒具も選ぶと◎。肌着で過ごす時間が長いので、肌触りの良い素材でかわいいデザインの肌着をセットや、お出かけ用のおしゃれなツーウェイドレスを選ぶと良いでしょう。

■貴重な新生児期を大切に過ごしましょう

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赤ちゃんの成長はうれしいことですが、新生児の期間が終わるのは何だかさみしい気持ちになってしまうかもしれません。あっという間に過ぎてしまう新生児期をしっかり味わって記録しておくことをおすすめします☆
(mamagirl
掲載:M-ON! Press