ドンハン稲船ことゲームクリエイターの稲船敬二氏 『ロックマン』や『鬼武者』などを代表作に持つゲームクリエイター稲船敬二さんが2011年5月29日、あだ名の"ドンハン稲船"で司会を務めるニコニコ生放送の『ドンハン稲船の金ドブTIME!』に出演した。今回の放送では、「ゲーム業界への就職」がところどころで話題になった。稲船さんは自身が作った新会社の採用について、公式には人材募集していないが国内外から多数問い合わせがあり、「"仲間"として一緒に仕事をしてもらえる人を探している」と語った。ただ、「僕のことを嫌いな人には来てほしくない」と条件を挙げ、視聴者の笑いを誘った。

 稲船さんは、カプコン退社後の昨年12月に設立した2つの会社「comcept」と「intercept」に求める人材を問われると、いの一番に「やっぱり、僕のことを嫌いな人には来てほしくないですね。『稲船の言っていることは大嫌いなんだよね。でも仕事ないんだよね』、という人は来ないで」と答えた。さらに「ゲーム嫌いな人も駄目ですね」と語り、経理や財務、人事など直接の制作に関わらない人でも、ゲーム好き、クリエイティブ好きであってほしい、何より熱意を持った人に来てほしいと熱弁した。

 そして新卒採用については、今はなかなか雇う余裕がないと言いつつも、各地の学校や海外での講演会で熱意とハングリーさのある学生に多く出会ったというエピソードを紹介。「新卒採用もなるべく早く始めたい」「もっと学生さんと話がしたい。呼ばれたら行くのでぜひ呼んでほしい」と語るなど、次世代のクリエイター育成にも強い意欲を見せていた。

 また、視聴者からの「とあるゲーム会社から内々定をもらったが、ゲーム業界は不安定らしいので蹴った」というメールに苦笑いしながら「ひどい判断だ」と一喝。そして

「中途半端は一番よくないこと。ゲーム会社で働くことが夢で、その会社を受けて、内々定が出たのに、辞めた。これは迷い続けてしまう。安定した職に就いても、職場内で迷い続けることもある。なるべく今のうちに迷いをなくしてほしい。これからは迷わないような人生を送ってほしい」

と、真摯にアドバイスをする場面もあった。

 テレビ番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)の取材の場で、当時の部下に発した「どんな判断だ。金をドブに捨てる気か」から"ドンハン(どん判)稲船"というあだ名がつくなど、歯に衣着せぬ発言が注目されがちの稲船さんだが、視聴者にとっては"頼れる兄貴"的な側面が窺い知れる放送となった。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]人材採用についての話から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv51195382?ref=news#45:40

村井克成

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