第14回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」に『#ThankYouFromKAMAISHI』を実施した同・実行委員会/事務局:岩手日報社が、同・選考委員会特別賞に、『防災・減災キャンペーン』を実施した福島民報社が選出された。
「同・地域クリエイティブ大賞」最優秀賞に、中京テレビ放送株式会社による『BREAST CANCER CHECK!』(ポスター)が選出された。また、優秀賞には、九州旅客鉄道株式会社による『熊本フォーリンラブ』(テレビCM)が選出された。
両賞とも全日本広告連盟(大平明理事長)理事会で承認を得て正式決定となる。贈賞は、5月21日の第68 回全日本広告連盟ふくしま大会式典(新型コロナウイルスの影響によりインターネット中継形式で開催)席上で行われる予定。
■第14回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」
タイトル/「#ThankYouFromKAMAISHI」
表彰/#ThankYouFromKAMAISHI実行委員会(事務局:岩手日報社)
実施/#ThankYouFromKAMAISHI実行委員会(事務局:岩手日報社)
応募/岩手広告協会

■第14回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」選考委員会特別賞
タイトル/「防災・減災キャンペーン」
表彰/福島民報社
実施/福島民報社
応募/福島広告協会

■第14回「全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞」最優秀賞
受賞者 :中京テレビ放送株式会社
受賞作 :『BREAST CANCER CHECK!』(ポスター)
推薦協会:(一社)愛知広告協会

■第14回「全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞」優秀賞
受賞者 :九州旅客鉄道株式会社
受賞作 :『熊本フォーリンラブ』(テレビCM
推薦協会:福岡広告協会

◆「#ThankYouFromKAMAISHI」 贈賞理由
2019 年のラグビーワールドカップにおいて、東日本大震災被災地から唯一の開催地となった岩手県釜石市から世界中に対してこれまでの支援への感謝を伝えようと企画され、官民あわせ19 団体(※)による実行委員会により、イベント・OOH・新聞・テレビ・WEB・SNS など多面的な活動を行った。
同年に全線開通した三陸鉄道リアス線のラッピング車両制作、試合会場である釜石鵜住居復興スタジアムに三陸特産のホタテ貝によるモザイクアート「ありがとう貝画」の設置、感謝を伝える歌「ありがとうの手紙#ThankYouFromKAMAISHI」も制作された。
スタジアム及びファンゾーンには釜石の小学生による9 か国語での「ありがとう」横断幕の展示やメッセージ寄せ書きバナーを設置し、訪れた方々からの励ましの言葉や、感謝の言葉などが多数寄せられた。歌は試合本番のスタンドで地元の子供たち2000 人によって合唱され、大きな感動を呼んだ。予定された2 試合のうち1 試合は台風19 号で中止されたが、カナダ代表によるボランティアの支援を得て、この様子も含めた映像を制作。運営再開後のファンゾーンで上映され、再びの被災となった釜石市民に「釜石は、負けない。」と呼びかけ勇気づけた。
歌はその後行政による各種行事や映像にも使用されるなど、「すべての人に、ありがとう」を合言葉に子供から大人まで多くの市民の力を得て取り組んだ活動は、釜石の将来へのレガシーにつながるものとなった。
2019 ワールドカップというチャンスを最大限に生かしてこれまでの支援への感謝を伝えるというコンセプトと、行政・団体と共に広く子供から大人まで多くの市民を巻き込み時間をかけて準備を重ね、幅広いメディアを生かしたコミュニケーションを行った点が高く評価された。
(※)#ThankYouFromKAMAISHI 実行委員会(事務局:岩手日報社)
釜石市ラグビーワールドカップ2019 釜石開催実行委員会、三陸防災復興プロジェクト2019
実行委員会、釜石商工会議所、釜石観光物産協会、釜石市教育委員会、かまいし絆会議、釜石駅前
商業協同組合、釜石青年会議所、三陸ひとつなぎ自然学校 根浜MIND、NEXT KAMAISHI、釜石シー
ウェイブRFC三陸鉄道、岩手大学、IBC 岩手放送スマイルとうほくプロジェクト、岩手日報
釜石広華会、岩手日報社

#ThankYouFromKAMAISHI

◆「防災・減災キャンペーン」贈賞理由
東日本大震災がもしも夜に発生していたら……避難訓練は日中に行われることが多いが、夜間在宅中に地震が発生した場合の避難行動について啓発と備えを呼びかけるキャンペーンを新聞・ラジオ・WEBで展開した。災害時に強みを発揮するメディアであるラジオの特性を生かし、電気を消した暗闇の状況下でラジオの音を聴きながら、布団の中から玄関まで避難する訓練プログラムを福島民報社とラジオ福島が、地域防災支援協会監修の元、共同で開発。ラジオ福島と番組提携して『夜の避難訓練』をOA。大学生が避難訓練した様子を採録紙面で紹介した。
一連のキャンペーン期間中に台風19号による甚大な被害がもたらされたため、「いのちを守るために~住民の声から~」シリーズを追加展開。大学生が台風被害の実体験を共有する座談会を開催し、紙面・ラジオで紹介した。11月の世界津波の日には4コマ漫画「ゴンちゃん」と連動した啓発紙面を制作し、アニメーション化した動画をYoutubeチャンネルでも公開した。
夜間避難の備えの啓発と、防災・減災の意識を若い人々に受け継ぎ、東日本大震災で得た県民の教訓を次代に受け継ぐことを目指した。
「夜間の避難」という福島のみならず日本全国に共通する課題を捉えた着眼点と、災害に強いメディアであるラジオの特徴を生かしたキャンペーン設計で、人を動かし社会に貢献する取り組みである点が高く評価された。
防災・減災キャンペーン

◆「BREAST CANCER CHECK!」 贈賞理由
中京テレビのアナウンサーが乳がんに罹患したことをきっかけに、乳がんで悲しむ人を少しでも減らすべくキャンペーンを企画立案した。従来は乳房を使った説明が一般的で、女性が抵抗感を感じやすかったという課題に対し、セルフチェックの指の動きそのものをマーク化することで、認知がアクションにつながりやすい仕組みを構築した。
乳がんの啓発という社会的に重要な課題でありながら、ダイレクトには表現しにくく、またなかなか自分事化しづらい課題に取り組み、ポスターを見た人が思わず試したくなる、行動を促すチェック動作の開発とシンボル開発を目指し、親しみやすさと洗練を両立させた高いデザイン性を実現して表現にまで着地させた点が、大賞にふさわしいと高く評価された。
BREAST CANCER CHECK!
◆「熊本フォーリンラブ」 贈賞理由
熊本地震から4年目を迎え、復興応援ではなく明るい気分で旅を楽しむ雰囲気をつくるため、JR九州の人気の観光列車を舞台にしたドラマ仕立てのTVCM/WEBムービーを制作した。
熊本の人気キャラクター「くまモン」を主役に起用したトレンディドラマならぬトレインディドラマとして、思わず続きが見たくなるストーリーの面白さと、熊本の魅力を伝えるという目的の両立を実現した。
エンターテインメント性の高さでシリーズで100万PVを獲得、同社のキャンペーンツイッター史上最高のフォロワー数となり話題化に成功するなど、高い広告効果を実現した点も評価された。
熊本フォーリンラブ

【全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞とは】
全広連三代目理事長・鈴木三郎助氏からの寄付金を基に平成19年度より実施している全広連顕彰。地域の活性化に貢献した優れた広告キャンペーンを顕彰することにより、フォロワーを生み出し、各地の地域活性化に貢献する広告キャンペーンが多数生まれることを目的に、全国各地で展開されたさまざまなキャンペーン活動の中から最も優れたものを顕彰している。また、広告活動の中でその業績ならびに活動を特に認めた場合は、「選考委員会特別賞」を贈呈する。第10回(平成28年)より、贈賞の趣旨を明確にするため「全広連鈴木三郎助大賞」から「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」へ改称。

【全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞とは】
全広連三代目理事長・鈴木三郎助氏からの寄附金を基に、地域のクリエイティブ活動の発展を図ることを目的に平成19年度より実施している作品賞。地域の活性化に貢献した優れたクリエイティブ作品の広告主を顕彰することにより、各地の地域活性化に貢献する広告の広告主となる企業が多数生まれることを目的とするもので、加盟各地広告協会から推薦された優秀なクリエイティブ作品の中から、「最優秀賞」及び「優秀賞」の2賞を選出している。
第10回(平成28年)より、贈賞の趣旨を明確にするため「全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞」と改称。

配信元企業:公益社団法人 全日本広告連盟

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