株式会社コメダホールディングスが、株主優待に長期継続保有の優遇制度を導入することを、2020年4月22日に発表した。
コメダホールディングスの株主優待は、毎年8月末と2月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上の株主に『コメダ珈琲店』で利用できるプリペイドカード『KOMECA』を贈呈(※初回にカードが贈呈され、継続保有すると、そのカードに半期ごとにチャージしてもらえる仕組み)」というもの。
今後は、新たに「2月末時点で300株以上を3年以上継続保有する株主」を対象とした長期継続保有の優遇制度が導入される。内容は、通常の株主優待に「KOMECA」へのチャージ額が1000円分上乗せされるというもの。
初回は、2018年2月末の権利確定日以前より継続して株式を保有し、なおかつ2021年2月末時点の株主名簿に300株以上の保有株式数が記載された株主を対象に実施される。
なお、コメダホールディングスは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2019年2月末時点の株主に贈呈した「KOMECA」の有効期限を、従来の「2020年5月末」から「2021年5月末」まで1年間延長することも同時に発表している。
コメダホールディングスの変更後の株主優待制度と利回りは?
■コメダホールディングスの変更後の株主優待制度 | |||
基準日 | 保有株式数 | 保有期間 | 株主優待内容 |
8月末・2月末 | 100株以上 | ー | 「KOMECA」1000円分(×年2回) |
300株以上 | 3年未満 | 「KOMECA」1000円分(×年2回) | |
3年以上 | 「KOMECA」1000円分(×年2回) +「KOMECA」1000円分(2月のみ) |
コメダホールディングスの4月22日時点の終値は1570円だったので、株主優待利回りは以下のようになる(※株主優待は年2回受け取るものとする)。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×1570円=15万7000円
優待品:KOMECA2000円分
株主優待利回り=2000円÷15万7000円×100=1.27%
(300株・3年以上保有の場合)
投資金額:300株×1570円=47万1000円
優待品:KOMECA3000円分
株主優待利回り=3000円÷47万1000円×100=0.63%
コメダホールディングスの株主優待は、「コメダ珈琲店」で利用できる電子マネー「KOMECA」。株主優待利回りは100株保有時で1.27%、今回導入された長期保有優遇制度が適用されて「KOMECA」の額面が1.5倍になっても300株保有時では0.63%と決して高くない。しかし、継続保有していれば定期的にチャージしてもらえるので使い勝手はいい。よく「コメダ珈琲店」に行く人なら、今回の長期保有優遇制度が導入されたのを機に長期保有を検討するのも手だろう。
コメダホールディングスは、朝食サービスが人気の「コメダ珈琲店」をチェーン展開する企業。中京エリアが地盤で本社は名古屋市。2020年4月10日に発表した2020年2月期の連結業績は増収増益。2021年2月期については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が未知数であることから、現時点で連結業績予想も配当予想も未定としている。
■コメダホールディングス | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
卸売業 | 3543 | 東証1部、名証1部 | 8月末・2月末 |
株価(終値) | 必要株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
1570円 | 100株 | 15万7000円 | ー |
※株価などのデータは2020年4月22日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
コメント