お笑いタレント絵本作家の西野亮廣(キングコング)のもとには、 新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しい立場に追い込まれている知人だけでなく、全く面識のない人からも助けを求める声が多数届いているという。なかには「私達の代わりにクラウドファンディングをやってもらえませんか?」とダイレクトな要求もあり、西野は対応に神経をすり減らしていることを明かした。

会員数4万人を超える国内最大のオンラインサロンオーナーでもある西野亮廣は昨年、クラウドファンディングで合計調達金額が2億円を突破した。現在は「映画『えんとつ町のプペル』を全国の子供達にプレゼントしたい」プロジェクトを立ち上げ、目標金額1800万円に対して3千万円超の支援金が集まっている。

このような実績から、西野にプロジェクトを立ち上げてもらえば目標をはるかに超える額が集まる―と考える人や団体がいても不思議ではない。23日の『西野亮廣ブログ』によると「コロナで追い込まれた知人からの相談が、ここ最近は1日10件ほど」あり、インスタグラムには知らない人からDMで「コロナで死にかけています。タスケテ」とのSOSが入っているそうだ。「“西野さんだとお金が集まるので、私達の代わりにクラウドファンディングをやってもらえませんか?”というなかなかハードな依頼もあり、その都度、時間と精神が削られます」と明かしている。しかもその対応と自分の仕事とで、毎日の睡眠時間がかなり少なくなっているという。

一方で西野はクラウドファンディングは“金の成る木”ではなく、災害時の義援金やよほど革新的なプロダクトでない限り「支援していただく為の下地作り」が必要だと説く。「お金が無い! そうだ、クラファンだ!」「最近みんなやってるし!」と短絡的な考えで立ち上げたプロジェクトには、支援金は集まらないと述べている。

昨今は支援を求める膨大な量のプロジェクトが、様々なクラウドファンディングサイトで立ち上がっている。政府が国民全員を対象に一律10万円を支給する「特別定額給付金」を利用して、支援を考えている人もいるだろう。その人たちにプロジェクト実行者の熱意ややる気、本気度がどこまで伝わるかが鍵となりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび

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