女優でタレントの岡江久美子さんが4月23日午前5時20分頃、都内の病院で新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったことが分かった。63歳だった。23日放送の『Nスタ』(TBS系)では岡江久美子さん死亡のニュースをトップで扱い、2014年3月に17年半の歴史に幕を下ろした朝の情報番組『はなまるマーケット』でMCとして活躍していた岡江さんの懐かしい映像が多数紹介された。

Nスタ』によると、岡江久美子さん4月3日に微熱が出たものの、4~5日は様子を見るように指示され自宅で療養していたという。しかし6日朝に容体が急変し、緊急入院となった。すぐに集中治療室で人工呼吸器を装着、PCR検査で陽性が判明し懸命な治療を続けてきたが、23日に帰らぬ人となった。所属事務所によると、岡江さんは昨年末に初期の乳がんの手術を受けており、今年1月末から2月半ばまで放射線治療を行っていたという。「免疫力が低下していたことが、重症化した原因ではないか」と指摘している。

スタジオに出演していた元国立感染症研究所研究員で白鴎大教授の岡田晴恵氏は「(4~5日の)様子を見るように言われた時にPCR検査ができたら」と悔やむ。岡江さんは基礎疾患があり年齢も60代だったことから、「ここでアビガン投与ができるっていう状況があれば、もしかしたら状況が違ったんじゃないか」、「やはり早期にPCR検査をして、早期にハイリスク者には薬を出せるというシステム作りっていうのが大事なんじゃないか」と訴えていた。

新型コロナウイルスの治療薬として期待される新型インフルエンザ治療薬・アビガンは、18日に開かれた日本感染症学会の緊急シンポジウムで軽症や中等症の9割、重症の6割で症状が改善した事例の報告があった。現在は病院ごとに倫理委員会の手続きを経て“観察研究”という形で投与されているアビガン。現在の予定では6月末に治験が終わる計画で、順調に進めば年内に承認される可能性が出てきている。

画像は『薬丸裕英 2016年8月30日付オフィシャルブログ「バースデーケーキ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび

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