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トゥーラン 販売台数が半減

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

フォルクスワーゲンの開発部門の取締役、フランク・ウェルシュは、2022年にヨーロッパで発売予定のID.バズ(ID.Buzz)は、トゥーランの間接的な後継モデルになると述べている。

新たな電動マイクロバスの「エモーショナル」なデザインが、MPV(ミニバン)セグメントを活性化することを期待していると、付け加えた。

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VW ID.バズ・コンセプト

第7世代のゴルフがベースとなるトゥーランは、まだ販売されているが、大型のシャランは今年後半に欧州で販売終了となる。その兄弟モデルであるセアト・アルハンブラの生産はすでに終了している。

VWがSUVの需要と、電気自動車への莫大な投資に注力しているため、トゥーランも、今後数年間で打ち切りとなる可能性が高いと思われる。

2000年からの10年間、ミニバンは高い人気を誇ったが、SUVのスタイリングを支持するユーザーが増え、最近は衰退の一途をたどっている。

ヨーロッパにおけるトゥーランの販売台数は、ピークだった2004年は19万1414台。一方、2019年は7万5427台と半分以下になっている。

航続距離600km達成か

ウェルシュは「トゥーランは退屈なクルマだと言う人もいますが、わたしは効率が良く、価格に見合ったバリューがあり、非常に優れたファミリーカーだと思います」と述べている。

「(ミニバンの代わりに)ティグアン・オールスペースの7人乗りSUVなどの構想があります」

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VWトゥーラン

「また、現在開発中のID.バズをはじめ、ID.ファミリーの次世代モデルの準備を進めています。これらがトゥーランの後継モデルとなるでしょう」

「ID.バズには広いスペースがあり、見た目も良いです。量産モデルは、コンセプトよりも優れたクルマになるでしょう。いわば、トゥーランの中でも最高の出来です」

ウェルシュは、ID.バズを、新世代のミニバンと表現し「MPVの需要は少し減少していますが、まだ終わりではありません」と語っている。

「今より良いデザインが必要とされています。これがID.バズが、非常にエモーショナルなデザインとなった理由です」

1950年マイクロバスの後継モデルとして紹介されることが多いID.バズは、同社のEV専用のMEBアーキテクチャをベースとしている。

航続距離は600kmを達成すると予想されており、それぞれ272psと374psを出力する、後輪駆動四輪駆動のバージョンが提供される。


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