"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる管理人ひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは、話題の翻訳ツール「DeepL」。前編では、堀江氏が「かなりの精度」と絶賛し、若者言葉も「時系列に合わせてディープラーニングで熟知させていく」と予想。これに対しひろゆき氏は、「若い人たちって、若者だけが通じる言葉をつくって、AIがわからない表現とかを好んで使うような気がする」と語った。

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ホリ つまり、いたちごっこになると。で、そういうのを追いかけてもしょうがないから、あえて教師データから外していくと。まあ、今はDeepLも一般的な翻訳ツールとして進化させていると思うけど、今後は例えば「医療系専門」とか「市場専門」の翻訳とか、そういう感じで分かれていく可能性はあるよね。

ひろ 同じ単語でも業界ごとに意味が違ったりするので、専門に特化したほうがミスは少なくなりますからね。例えば、同じ「クレーム」という言葉でも、カスタマーサポート業界と知財の業界とでは、全然意味が違います

あと、すべての分野を網羅するような翻訳になるよりも、業者に使いやすい形になるので、結果を出しやすいんじゃないかと。

ホリ 最終的には全部を網羅した翻訳にはなるんだろうけど、直近は専門分野かもね。DeepLのビジネスとしては、そうやって専門分野に特化させた教師データを食わせた翻訳ソフトを利用してもらうようにするんだろうな。

ひろ そうだと思いますよ。あと、DeepLの翻訳精度がグーグルマイクロソフトと比べてスゴイのは、本業であるか副業であるかの違いってのもあると思いません?

ホリ まあ、グーグルは翻訳の会社じゃないからね。でも、こういう会社をグーグルとかに買収してもらってユーチューブとかに自動翻訳を入れてくれたりすると最高なんだけどなぁ。ついでに音声合成と組み合わせて、吹き替えまでしてくれるようになったりしないもんかね。

ひろ グーグルが買うほどの技術力なのかどうかは、現時点ではまだわからない気がします。

ホリ グーグルが独自で作ってしまうことができるレベルであれば、わざわざ買収なんてしないからね。

ひろ ですです。ただ、このままDeepLの翻訳精度がどんどん上がって、ほかの翻訳ツールはいらないとか思われ始めたら、グーグルとかが焦って買収したり、開発に参入するなりしそうではありますけどね。

ホリ そうなってくれたら、利用者としては最高だよね。この分野が伸びていって、音声のリアルタイム翻訳までできるようになればいいのになあ。

ひろ でも、リアルタイム翻訳って、音声認識レベルが上がっていかないと難しいですから、その前に音声での自動応答のほうが先かもしれませんね。電話対応なら音声認識だけでできるし、注文や問い合わせって定型文が多いから、人間がやらなくても対応することができるので。

ホリ 確かに英語の音声認識はけっこうレベルの高い文字起こしとかしてくれるけど、日本語の音声文字起こしって、まだまだ微妙なところがあるからな。

ひろ グーグルスマホ留守番電話機能とかは、英語の会話をテキストに換える精度は高いんですけど、日本語はもうちょっと先かもですね。

ホリ だね。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『理不尽に逆らえ。真の自由を手に入れる生き方』(ポプラ新書)

西村博之(にしむら・ひろゆき
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)

構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル

「こういう会社をグーグルとかに買収してもらってユーチューブとかに自動翻訳を入れてくれたりすると最高なんだけどなぁ」とホリエモン