サッカー界で最高の強化ディレクターにインテルのアウリシオ氏を挙げる

 元イタリア代表FWで、現在はイタリアサッカー界のご意見番になりつつあるアントニオ・カッサーノ氏が、イタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」のインタビューで将来的にクラブの強化部門で職を得たいと明かした。

 カッサーノ氏は現役時代、卓越した技術と得点能力を持つものの女性問題や練習への遅刻、監督への反抗などトラブルメーカーとしての話題も尽きなかった。一方で、現在はサッカー番組において忌憚のない意見を述べ、その内容の確かさでも定評を得ている。自身もまた「10年や20年前の自分とは違い、より思慮深い別の頭を持っているようなもの」と、その変化を語っている。

 現在のイタリアサッカー界で最高の強化ディレクターは誰かという問いに、カッサーノ氏はインテルピエロ・アウシリオ氏を挙げた。その理由には、「ザグレブで(マテオ・)コバチッチを発掘して、アルゼンチンからはラウタロ(・マルティネス)を掘り起こした。確かにいくつかのミスはしただろうが、ミスをしない人間などいない」と、若手有望株に対する眼力を評価している。

 また「この名前を憶えておいたほうがいい」として、現在アルゼンチンの名門リバープレートプレーするFWホルヘ・カラスカルの名前を挙げた。21歳のアルゼンチン人アタッカーについて「カカのような雰囲気がある」と、ACミランで活躍した世界最高峰のトップ下になぞらえた。

 将来的に「強化部門の仕事をしたい」と話すカッサーノ氏は、制限がなければ「マルセロ・ビエルサを監督に選びたい」と話す。今や的確な意見を話すご意見番としての地位を築きつつあるが、現役時代とはまったく違うイメージのセカンドキャリアを歩むことになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏【写真:Getty Images】