エヴァートンに所属するイタリア代表FWモイーズ・キーンは、イギリス政府の指示を無視したことでクラブから懲戒処分を受けることになりそうだ。25日、イギリス紙『ガーディアン』などが報じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イギリス国内では先月から外出制限命令が出されている。そんななか、M・キーンは自宅に複数の女性を呼んでパーティーを開催。女性たちは“ラップ・ダンス”(※ストリップクラブなどで行われる、座っている客に接触しながら踊るダンス)など複数の性的ジェスチャーを行ったようだ。M・キーンはその様子を収めた動画に「検疫済み」とキャプションを付け、プライベートのスナップチャットに送信したとされている。

 また、イギリス紙『サン』はM・キーンに近い情報筋のコメントを紹介。その人物は「乱れたパーティーは朝方まで続いた。プレミアリーグのスター選手は高額の給与を受け取っているのに働いていない。失業中や給与カットをしている人たちからしたら、間違いなく腹が立つことだ」と同選手の行為に苦言を呈した。

 エヴァートンはM・キーンの行動を受けて、「エヴァートンはファーストチームの選手がコロナウイルス危機に関する政府の指導とクラブの方針を無視した事件を知り驚愕しています。クラブは選手への失望を強く表明し、とても容認できない行為であることは明らかです」との公式声明を発表。『ガーディアン』は、同選手が懲戒処分を受けることになると予想している。

政府やクラブの指示を破ってパーティーを開催したキーン [写真]=Getty Images