ついに権力者と繋がった飯島女史

 

5月6日までと期限が切られている緊急事態宣言ですが、政府の専門家が打ち出した“目安”の「外出自粛8割」にはほど遠く、新型コロナウイルス感染者数も日々増え続けており、さらに“宣言”が延長するのではないかと懸念されています。

また、長引く自粛のなかで、経済的な困窮に苦しむ人々も増え続けています。

そんな折、ここにきて、芸能人や著名人らの「寄付金」活動も活発になってきました。

音楽界ではYOSHIKIが「国立国際医療研究センター」に1000万円を寄付、そのYOSHIKIに賛同した浜崎あゆみも同じく1000万円を寄付し、またプロ野球では巨人軍の原監督ら5人が合わせて5000万円を東京都に寄付するなど、続々と著名人が “意思表示”しております。

そんななか、読売新聞4月27日付)がこんな記事を報じました。

 

『「新しい地図」と日本財団、コロナ対策支援基金を設立へ』

<元SMAPのメンバー3人と日本財団は、新型コロナウイルス対策などを支援する「Love POCKET FUND」(愛のポケット基金)を27日に設立すると発表した。

基金は稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんによるプロジェクト「新しい地図」と財団の共同で、女性や子ども、高齢者、地方創生への支援を目的として設立。新型コロナウイルス対策では、医療従事者やその家族、親が感染した子どもへの支援などを想定し、新しい地図が既に3000万円を寄付している。27日午前11時に開設予定のホームページで寄付を募る>

 

参考記事:岡村隆史の「風俗女性蔑視」問題発言は炎上中 チコちゃんも紅白司会も「サヨナラ」か…? | TABLO

 

元SMAPの稲垣、草彅、香取の3名が「新しい地図」として3000万を寄付することに加えて、「愛のポケット基金」を設立して、広く寄付金を募るわけです。

ここで気づくのは3人が「日本財団」と共同でやるという事実です。

日本財団」とは、“戦後日本のフィクサー”とも称された、故・笹川良一が作った「日本船舶振興会」の後継組織です。全国のモーターボート業界を一手に収めて、「人類みな兄弟!」と笹川良一自らの掛け声で流れていたCM…といえば、ある一定以上の年齢の方はご存知でしょう。

故・笹川良一は、太平洋戦争後の日本の政財界で最も「顔が効いた」超大物の一人でしたが、その息子が笹川陽平…今の公益財団法人「日本財団」の会長です。

 

圧力には圧力で?

 

笹川陽平会長は81歳ですが、いまだに現役で、その存在感や発言力が各界に影響を与えています。

2016年にSMAPが解散し、2017年に香取、草彅、稲垣がジャニーズを退所してから、2年近く経った2019年7月23日、笹川会長は自らのブログでこんな発言をしています。

 

まことに不可解、どうにも納得できないことが起きた。絶大な国民的人気を誇っているはずのこの3人がテレビから消えてしまった。ジャニーズ事務所との契約終了後、3人のテレビ出演はコマーシャルを除いてゼロになってしまったのだ。そして、ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに、SMAPの元メンバー3人を出演させないよう圧力をかけた疑いが浮上したのである」

 

その一週間ほど前の7月17日、NHKがこんな“スクープ”を報じていました。

 

『元SMAP3人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委』

 

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ジャニーズ事務所が、地上波のテレビ局に対して、ジャニーズを辞めた人間が出演できないように、大勢抱える人気のジャニーズタレントを“武器”にして「圧力」をかけているのではないか…それが「独占禁止法」の恐れがあるとして、日本政府の「公正取引委員会」が注意したのです。

これは“画期的”なことでした。

なぜなら、その「圧力」と見られている“現象”のほとんどが、テレビ局の勝手な“忖度”であり、「独占禁止法」に引っかかるような“証拠”が出るとは思えなかったからです。

それにもかかわらず、公取委が動いた…この“事実”がジャニーズ事務所テレビ局に“衝撃を与えた”ことは容易に想像がつきます。

 

先の発言をした笹川会長は、日本財団を軸に国内外で幅広い福祉活動をしており、安倍首相はじめ、歴代総理とも深い親交があります。

その笹川会長の力を鑑みれば、公取委の動きとは“関係ない”という方が無理あるでしょう。

くわえて、「新しい地図」が所属する芸能事務所CULENに出資している一人、それが笹川会長の四男で元フジテレビ社員と一部で報道されました。

その四男はSMAPの番組を数多く手掛けており、稲垣、草彅、香取の3人がジャニーズを退所したのと同時期にフジテレビを退所しています。

さらに、2019年2月9日、「日本財団」は東京オリンピックパラリンピックの組織委員会と「オフィシャルコントリビューター」契約を締結しました。これは競技を支える「ボランティア」の利権を一手に収める契約です。

そして「新しい地図」は、解散前のSMAPが就任予定だった「パラリンピックサポーター」に抜擢されています。ジャニーズ事務所に残ったほうではなく、出たほうが就任するという“異例”の出来事でした。

それだけ、「新しい地図」と「日本財団」には“強固なライン”があるというわけです。

今回の共同での寄付基金設立は、元SMAP3人の既存の芸能界とテレビ業界への「逆襲の狼煙」になるかもしれません。(文◎編集部)

 

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