世界各国で外出自粛要請ロックダウン首都封鎖)を行った結果、各地で野生の動物が人里に現れ、住民さながらに街を闊歩する姿が目撃されるようになった。インドネシアのウブドやタイでは観光客から餌を得ていたサルたちが食糧不足となり、1本のバナナを取り合い争うなど野生動物の世界も新型コロナウイルスの影響を受けているようだ。そんななかインドで、自宅近くで遊んでいた4歳の男の子が野生の豚に襲われ、食い殺されるという衝撃的な事故が報告された。

『The Times Of India』によれば、4歳のV.Harshavardhan君は4月21日午後4時ごろインド南部テランガーナ州ハイデラバード県サイダバッドにある集団居住地(コロニー)の自宅小屋を出て、近くの人気のない場所で遊んでいたのを最後に確認されている。

少年が野生の豚の群れによってゴミだまりに引きずりこまれて襲われた状態で見つかったと、近隣住民より通報を受けた警察官が現場に向かった。警察官によると「少年はゴミだまりに群がっていた野生の豚に襲われ、身体の一部は豚に食べられていた」とのことだ。

インドロックダウンが施行された結果、仕事を失い、集団居住地にてその日暮らしであったとされる両親がV.Harshavardhan君を探していたところ、少年発見の連絡を受けて現地に向かった。V.Harshavardhan君は病院にすぐさま搬送されたが、死亡が確認された。

この地域では、野生の豚の群れに対して近隣住民からたびたび苦情があがり駆除要請がなされていたが、地方自治体からはなんの対応もなされず、豚たちは追い払ってもすぐに戻ってきてしまい住民を困らせていた。

豚は雑食で実は世界中で野生、また家畜の豚に襲われ死亡する事故が多数報告されている。2019年にはロシアで56歳の女性が家畜の豚に餌やりをしている際に発作で倒れたところ、そのまま家畜の豚に食べられ、失血死するという痛ましい事故も発生していた。
(TechinsightJapan編集部 YUKKE

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