ヴェルナーの今夏獲得に本腰のリバプール 実現の場合は4選手にピンチ到来?

 新型コロナウイルスの影響により、プレミアリーグを含む各国リーグが中断を余儀なくされている。今夏の移籍市場にも影響が及ぶ可能性も高まっているが、英メディアは「ヴェルナーのサインは、4選手にとって悪い知らせとなる可能性がある」と見出しを打ち、日本代表MF南野拓実の名前も挙げている。

 中国の武漢で発生した新型コロナウイルスイギリスでも猛威を振るっており、感染者は15万人を超え、死者も2万人以上となっている。プレミアも無期限の延期が決定し、今年1月に加入した南野にとっても、早期の適応を目指すなかでリーグとクラブが活動休止となり、思わぬ足踏みを強いられることになった。

 また、シーズンが続行される場合は今夏の移籍市場にも影響が及ぶことが予想されているが、リバプールはRBライプツィヒドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの獲得に本腰を入れていると報じられている。これを受け、英紙「デイリー・エクスプレス」は「ヴェルナーのサインは、クロップの指導を受ける4選手にとって悪い知らせとなる可能性がある」と見出しを打って取り上げている。

 2016年にライプツィヒに加入したヴェルナーは、1年目でいきなりリーグ戦21ゴールを叩き出すと、2年目は13ゴール、3年目は16ゴールを記録し、今季は25試合出場で21ゴールを決めている。ブンデスリーガを代表するストライカーにまで飛躍した24歳のヴェルナーがリバプールへ加われば、次世代の新エース候補として強力な新戦力になることは間違いない。

 一方、記事ではヴェルナー加入により立場が危うくなる可能性がある4選手を紹介。ベルギー代表FWディボック・オリギ、ギニア代表MFナビ・ケイタ、イングランド代表MFアレックスオックスレイドチェンバレンが取り上げられるなか、今年1月に加入したばかりの南野も名を連ねていた。

「前線と中盤の両方でポジション争いは激化の一途を辿る」

「南野は1月にやってきて以来、忍耐を強いられており、先発したのはFAカップだけだ。この日本代表は試合に向けた準備に励む必要があるが、前線と中盤の両方でポジション争いは激化の一途を辿ることになる。彼は4-2-3-1システムに長けているが、その場合でも(ロベルト・)フィルミーノに次ぐ序列となる」

 現時点でも世界屈指の攻撃陣を誇るリバプールヴェルナーを獲得すれば、南野の出場機会の確保がさらに困難なものになることが予想されるが、「今後も役割がバックアッパーなのは間違いないため、呼ばれた際にいつでも自分の価値を証明する必要がある」と、限られた出番の中でインパクトを残す必要性を強調していた。(Football ZONE web編集部)

リバプールMF南野拓実(左)とライプツィヒFWティモ・ヴェルナー【写真:Getty Images】