2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症が流行する中、ゴールデンウイーク(大型連休)の人の移動によってさらに感染拡大するのではないかという懸念がされています。
そんな中、岡山県の伊原木隆太知事は同月24日に山陽自動車道下り線の瀬戸パーキングエリアにて、来県者の検温を行うことを発表。
ネット上では称賛の声が上がったほか、「うちの県でもやってほしい」といった声も寄せられていました。
「岡山に来たことを後悔すればいい」 岡山県知事の発言に「最高」「愛がある」
検温中止の理由とは
しかし、同月28日の会見で検温を中止することを明かし、理由をこのように説明しています。
岡山県政広報チャンネル ーより引用中止の理由についてでございますが、この報告を担当セクションに検温現場での職員に危害を加えるといった内容の電話が多数入っておりまして、この状況では従事する職員の安全を担保できないと判断したためであります。
また、FNNプライムオンラインによると、脅迫の電話はおよそ50件にのぼるといいます。
FNNプライムオンライン ーより引用その後、県外に住むと見られる人などから県職員に危害を加えることを予告する内容や「岡山県民、岡山県知事えらそうにするにもほどがある」といった内容の電話などが約50件寄せられたということです。
伊原木知事は、「大きなトラブルになってしまったり、ケガ人やもっとひどいことが起きたら命を守ろう、健康を守ろうというためにやっていることが逆になってしまうのでやむなく中止しました」とコメント。
ゴールデンウィーク期間中、検温は中止し、インターチェンジの閉鎖を求める考えを示しています。
ネット上には、たくさんの怒りの声が上がっていました。
・脅迫電話ってそれはもう犯罪じゃないの?知事の言葉は県民を守るためだと思う。
・ひどすぎる。なぜそこまで…。とてもいい方法だと思ったのに。
・脅迫電話なんて怖すぎる。岡山県には頑張ってもらいたい。
誰かを脅迫をするのは到底許されることではありません。
しかし、もし本当に職員の生命を脅かされるような事態が起きてしまってからでは遅いでしょう。
検温や、インターチェンジの閉鎖などをしなくても、自主的に他県への移動を避け、感染拡大とならないような行動を一人ひとりが心がけてもらいたいものです。
[文・構成/grape編集部]
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