今年4月・5月にサービス名を一新するサービスと、既存のサービスに加わった新サービスをピックアップした。新名称が定着しないと、いつまでも旧名称が併記されることになる。ぜひ、参考にしてほしい。

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●1.「AMEBA」



 4月11日、無料インターネット放送局「AbemaTV」は、「TV」を取った「AMEBA」にサービス名を変更。運営する企業名はAbemaTVのまま変更はない。アプリアイコンなども順次刷新した。


●2.「Charichari(チャリチャリ)」



 4月1日、neuetが運営するシェアサイクルサービス「Merchari(メルチャリ)」は「Charichari」にサービス名を変更。もともとメルカリから継承したサービスで、現在はメルカリグループとの資本関係がなく、「新体制で一層の発展を目指すため」として、名称を一新した。イメージカラー、サービス内容は変わらない。自転車は「三密(密閉・密集・密接)」にならない移動手段・アウトドアとして今注目を集めており、シェアサイクルは「シェア」であっても影響はないと考えられる。


●3.「au PAYカード」



 KDDIは、2020年2月以降、決済・コマースサービスを「au PAY」ブランドを冠したサービス名称へ順次変更すると発表。au WALLET アプリはすでにau PAYアプリに名称し、キャンペーンですでにおなじみ。au WALLET ポイントがたまる、auユーザーのためのクレジットカード「au WALLET クレジットカード」も5月21日から「au PAY カード」に名称変更し、スマートフォン決済・共通ポイントプログラムと結びついたクレジットカード競争に参戦する。

 なお、年会費無料のau PAY カードと、年会費1万円のau PAY ゴールドカードとも、カード券面は順次、新デザインへ変更予定。最近増えている券面に番号のないデザインではなく、従来型デザインなので、差し込む方向の間違いは発生しにくい。ちなみにインターネット通販サイトの「au Wowma(ワウマ)!」は5月以降に「au PAY マーケット」に変更する。


●4.「フレッツ 光クロス」



 4月1日NTT東日本、NTT西日本は従来の光ブロードバンドサービスよりも高速な上り/下り最大おおむね10Gbpsの「フレッツ 光クロス(FTTHアクセスサービス)」の提供を開始した。従来の「フレッツ 光ネクスト」も引き続き提供するため、上位の新サービスという扱いになる。

 フレッツ 光クロスは、光コラボレーションモデルにも対応。「ひかり電話」を除く、従来のフレッツ光で利用可能な各種オプションサービスも利用できる。また、提供開始に合わせて、最新の高速無線LAN規格「Wi-Fi6」に対応した「フレッツ 光クロス対応レンタルルータ」を提供する。現在利用している自宅の光固定回線が遅いと感じているなら、移行を検討してもいいかもしれない。

 当初は、NTT東日本は東日本東京23区の一部、NTT西日本は大阪市名古屋市のみで提供し、順次拡大していく。全国どこでも利用できるようになる時期の前倒しを期待したい。

 令和2年(2020年)は、上半期だけでも波乱が続いている。停滞したイメージ打破を含めて、他にもサービス名の一新は続くかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)
4月からサービス名を一新した「AMEBA」と「Charichari」