「#亀と山PANNP」が世界のトレンド2位に
KAT-TUN亀梨和也山下智久4月25日放送の生放送ラジオ番組『Stay at Home ジャニーズウィークエンド 亀と山PのオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)に出演。番組ハッシュタグ「#亀と山PANNP」は世界のトレンド2位を記録した。

同日22時からは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため放送延期となった「未満警察 ミッドナイトランナー」に代わり、亀梨と山下が出演したドラマ「野ブタ。をプロデュース」が再放送。2005年の放送から15年が経ったいま、修二と彰は亀と山Pとして、いい関係を続けている。

「負け知らず」だった頃
「生放送ですよ」と言いつつも、亀梨、山下はともに単独レギュラーラジオ経験があるだけに生放送もスムーズ。冒頭からとにかく語っていた二人。男性リスナーから「さっきからずっといいことばっかり言ってますよね、もしかして名言カレンダーでも発売するのですか?」とツッコミメッセージが届いたほど。普段からお酒を飲みながらこんな風に会話をしているのだろうか、テンポのよいトークに二人でいるときの雰囲気が伝わってきた。

野ブタ。をプロデュース」の主題歌「青春アミーゴ」を流すと、話題はその当時について。芸歴を聞かれると、山下は「めっちゃ長いよ。20…23、4年とかだよ」と言えば、亀梨も「そうだよね。俺も20年くらい」。

また、「応援してくれるファンの皆さんファーストでね、楽しいことをどんどんしていきたいわけです。それだけですよ、シンプル」と山下が発すれば、亀梨も「アイドルってやっぱさ、10代、20代とこうキラキラとさ、やらしていただいたわけじゃないですか我々も。それが30代になり、30代中盤になっても応援してついてきてくださっている方たちが、ね、いるから、こんな感じで存在させてもらっているわけじゃん。本当に、これも開始まだ30分経っておりませんが、本当に感謝感謝でございます」。山下も「ありがとう。お返ししたい」、「ギブを増やしていきたいですよ」とファンに感謝を伝えた。

青春アミーゴ」について「めちゃくちゃ声若いね」と亀梨。「でもさ、15年前よ? 今の中学生の子たちとかまだ生まれてないんですよ。存在していないと。なんかすごくない? 20代中盤の方とかでも小学生とかってことでしょ」。

「どうですか、この当時の思い出」と山下に振ると、「とにかくね、負け知らず……(笑)っていう歌詞があるように、子どもゆえの怖いもの知らず感みたいなのはすごくあって。無知ゆえの自由を開放しまくっていたというか……。それを受け止めてくれていた周りのスタッフさんがいたからこその、なんだろうね、自由に走り回れた感はあるんですけど」。


4月4日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)に出演した際に、こんなことを明かした。山下が演じた草野彰役は当初、真面目な性格の設定だった。しかし、山下が反抗期だったこともあり、監督の指示には従わず独自のキャラクターを演じたところ、結果的に成功したという。

亀梨は「僕ら親にはなったことがないからさ、何とも言えないけど。親になって初めてこう親の気持ちが分かるようになったとか、そういうことが年々増えていくよね。あの頃、何でこうしたかったのにできなかったの、何だよ!っていう。否定されることが全て敵に見えるじゃないけど、敵までいかないにしろ、何でだろうなと思っていたことが、大人になってみると、あ! ここでちゃんと守ってくれてたんだなとか」。

山下も「見えてる世界が小さすぎたんだろうね」と同調。「当時の、当時にしか出せないエネルギーみたいなのがさ、あったと思うんだけど。大人になっていろんなことが見えてきたからこそ、ちょっと大人しくなっちゃう。まさに言葉通り。それはそれで違うなと思うところもあるから」。30代半ばならではの葛藤のようなものをのぞかせた。

from 左端な二人
勇気をくれたジャニーズソングとして、KinKi Kidsフラワー」を挙げた亀梨。ジャニーズJr.に入りたてのころに出演した音楽番組の思い出を語った。「それが僕のある種、Jr.としての、1秒映ったか映らないかくらいですよ、ミュージックステーションで。でも勇気を……ジャニーズになったのかな? みたいな」。山下も「そういう時代の先輩のイントロを聞くとすごい思い出さない? すごいフラッシュバックするね、当時の自分たちをさ」。続けて、「俺も一番最初にさ、キンキさんの特番みたいなので、剛君が『YMCA』って歌ってたのを一番左端で踊ってた(笑)。フロム左端だね(笑)」。

左端で踊っていた少年が、下積み時代を経て、グループメンバーに抜擢。ソロ活動も平行し、ドラマに映画……と、誰もが知るアイドル・俳優へと成長した。


雑誌のインタビューで二人を繋げているものについて聞かれると「時間」を挙げた亀梨。「時間と経験を積み重ねてきたなかなか見れない景色を二人で見てきた」(ViVi講談社6月号)と語った。25日放送の第3話に登場したモグラのエピソードのように、奇跡と呼ぶべき繋がりの二人。15年経ったいま、二人が表紙を飾った雑誌がずらりと書店に並んでいる。同じグループのメンバーでもなく、通った高校も違う。

過ごしてきた時間は違うが、こうしたタイミングで顔を揃え、それが反響を呼ぶ。ラジオでは「思い出を共有できるっていいね」とお互いを指して言っていたが、二人を応援した思い出を重ねていけるのはファンの醍醐味だ。
(文/柚月裕実、イラスト/おうか)

イラスト/おうか