無期限での延期が決定しているラ・リーガだが、選手たちの練習再開が迫っているようだ。『マルカ』など複数スペインメディアが伝えた。

新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により、無期限で延期しているラ・リーガ。再開の目途は立っておらず、フットボール選手をはじめとする多くのアスリートが自宅でのトレーニングを強いられている。

ベルギーオランダに続き、フランスリーグ戦が再開を待たずに終了する可能性が示された中、スペインのペドロ・サンチェス首相が個人トレーニングを5月4日から行うことを許可すると発表した。

「プロ選手は5月4日から個別トレーニングを行えるようになる。プロチームの基本トレーニングはフェーズ0の段階で許可される」

サンチェス首相は、段階的な許可において4つのフェーズを設定。フェーズ0で個別トレーニング、フェーズ1で小グループでのトレーニング、フェーズ2で全体トレーニングを許可するようだ。試合もフェーズ2にならなければ許可されない。

サンチェス首相はフェーズ1について「スポーツ業界では、衛生面と保護対策を強化した高性能の施設を開設することを検討している。フェーズ1では、プロクラブにおける半分程度のトレーニングが許可される」と説明した。

なお、フェーズ2は、50人以下の文化行為やショーを、密閉された施設では定員の3分の1で開催が可能に。屋外であれば、着席した状態で400人未満の集客でイベントが行える。

今回の発表により、サッカーにとってはリーグ戦の再開を待たずとも、活動を再開することが可能となるため、経済的損失が軽減される可能性があり、選手やチームにとっても通常に戻る一歩とみられている。

また、そのほかの活動に関しても、小規模ながら再開が可能となるため、長期間ロックダウンが続いていたスペインにとっては、大きな一歩と言えるだろう。

なお、フェーズ適用の時期などは明言されておらず、今後の感染状況を見て判断されることになりそうだ。

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