耳に障がいを持って産まれた2歳半の犬が飼い主の「散歩に行くわよ」という手話に反応し、大興奮する様子を捉えた動画が話題となっている。ショートムービーアプリ「TikTok」に投稿されたこの動画は、公開からわずか10日間で視聴回数が510万回を超えている。

カナダ・オンタリオ州トロントに住むジェニファー・マイルズさんとジュリア・マイルズさん姉妹は2017年10月、生後数か月の犬“スカイ”を自宅に迎え入れた。スカイは同年8月末に米テキサス州を襲った大型ハリケーン「ハービー」の直後にレスキュー団体に保護され、マイルズ姉妹はインターネットでスカイと出会い一目惚れしたのであった。

2歳半になるスカイだが、産まれた時から耳に障がいがあり、姉妹はレスキュー団体のスタッフから「この子を訓練するのには楽ではないわよ」と忠告を受けていた。しかし根気よく手話を教えたことで、スカイはお腹が空いた時は餌用の容器をカリカリとひっかいて教えたり、「お座り」「お手」「伏せ」「待て」「おいで」「車に乗って」などの基本的なコミュニケーションが取れるまでになった。

そんなスカイとマイルズ姉妹とのやりとりが今月18日、「TikTok」に投稿されて話題となっている。動画では姉妹の1人が「散歩に行くわよ」と手話で話しかけると、スカイがそれを理解し「ワン」と吠えて大興奮する姿を捉えたもので、スカイが産まれた時から耳が聴こえないことも説明されている。

姉妹は動画が拡散したことで『Daily Star』のインタビューに応じ、こう語った。

スカイは耳が聴こえないので、怖がりでシャイな一面もあります。最初は散歩でさえも怖がって大変でした。車や人が近づいてきても、自分の視野に入ってこないと分からないのだから当然ですよね。」

「でも家ではずいぶんリラックスし、普通の犬と同じように活発に動き回っていますよ。それにスカイは人に構ってもらうのが大好きなんです。」

スカイにとってはお兄ちゃん的存在の、パグの“テディ”を飼っているのですが、2匹は遊ぶのも寝るのも一緒です。テディスカイにとって、とても心強い存在なんだと思いますよ。スカイが自分に自信を持つようになったのもテディのおかげです。」

姉妹は2匹のほかにもネコの“フェイス”を飼っているそうで、「スカイはフェイスを追いかけまわすのが大好きで、フェイスは犬を怖がっているようです」とスカイのやんちゃぶりも明かした。

ちなみにこのニュースには、「飼い主との絆の強さを感じる」「素敵だね」「うちの犬も耳が聴こえないから手話を教えたわ。やっぱり散歩は大好きよ」「障がいはないけど、犬が小さい頃から手話を教えて育てたわ。老犬になって耳が聴こえなくなってから手話がとても役に立った」「心が温かくなったよ」「可愛い!」といったコメントがあがっている。

画像は『Woof Woof 2020年4月19日付Facebook「Owner Explains How Her Deaf Corgi Dog Knows Its Time For Walk」(Credit: The Miles Twins)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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