リーグ・ドゥ(フランス2部)のル・アーヴルからワトフォードへの加入が発表されたフランス人MFパプ・グイエ(21)だが、事前交渉において幾つかの問題を抱えていることがわかった。フランス『RMC sport』が報じている。

グイエは、MFポール・ポグバや同DFバンジャマン・メンディ、DFフェルラン・メンディ、アルジェリア代表MFリヤド・マフレズらが過去に在籍していたことで知られるル・アーヴル育ちの守備的MF。

昨シーズンの終盤戦から主力に定着すると、経験豊富なポール・ル・グエン新監督を迎えた今シーズンはここまでリーグ戦25試合に出場するなど、主力として活躍していた。

そして、ワトフォード4月29日、今シーズン限りでル・アーヴルとの契約が終了するグイエをフリートランスファーで獲得したと発表。今年7月1日から有効な5年契約を結んだ。

しかし、グイエ本人と担当弁護士のピエール=アンリ・ボヴィス氏は、ワトフォードとの今回の契約に関して異議を唱えている。

両者の主張によると、グイエの元代理人であるバカリ・サノゴ氏は、ワトフォードイタリアスペイン匿名クラブの3者と事前契約にサインしていたという。ただ、ワトフォードに関しては国際サッカー連盟(FIFA)が定める現所属クラブとの契約が半年を切った段階の今年1月1日以降に契約を結んび問題にはならないものの、それ以前に契約を結んだと言われる後者の2クラブに関しては規則違反の接触だった可能性があるという。

また、ワトフォードとの今回の5年契約に関してはグイエ本人が了承していないレンタル条項が盛り込まれており、オーナーを務めるポッツォファミリーが保有するイタリアウディネーゼへの即レンタル移籍の可能性があるようだ。

ただ、前述の幾つかの問題の元凶は元代理人であり、グイエ本人、ワトフォード、ル・アーヴルの3者は法的措置を避けるために協力して事態の収拾に努めているという。

なお、グイエ本人はウディネーゼへの強制レンタルを望んでおらず、事態の収拾に向けてはそのレンタル条項の破棄が焦点となるようだ。

サムネイル画像