ブルガリア代表FWのディミタール・ベルバトフ氏がモナコ時代の同僚だったフランス代表FWアンソニー・マルシャルのマンチェスター・ユナイテッド移籍秘話を回顧した。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が報じている。

2013年にリヨンからモナコに加入したマルシャルは移籍2年目に公式戦48試合12ゴールを記録してブレイク。2015年夏当時のユナイテッドを率いたルイス・ファン・ハール監督に見初められ、基本移籍金3600万ポンド(約48億1000万円)の総額5000万ポンド(約66億8000万円)を上回る取引で、赤い悪魔の仲間入りを遂げた。

フランス国内でこそ有望な若手として知られた存在だったが、世界的にみると、まだ無名に近い選手であり、実際にユナイテッドのサプライズ補強として報じるメディアも少なくなかったマルシャル。かつてユナイテッドプレーしたベルバトフ氏は2014年1月からモナコに加わり、2015年夏の退団までマルシャルと同僚だった。

今やイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードとともにユナイテッドの攻撃陣を牽引するマルシャルだが、その状況があるのはベルバトフ氏のアシストがあってこそなのかもしれない。イギリス『talkSPORT』で、マルシャルのユナイテッド行きが決定する前の逸話をジョークを交えながら振り返っている。

「ユナイテッドのヘッドスカウトが私に電話をかけてきた。『ベルブス、マルシャルという少年を注視している。君の意見を聞いてみたい』ってね」

「で、私は『あの少年はアンビリーバブルなことができる。素晴らしい選手になれるね。必要なのはピッチ上での導き手だけさ』と言ったんだ」

「もちろん、私は今も助言した際の手数料を待っているよ!」

ユナテッド在籍5シーズン目のマルシャルは今季、公式戦34試合16ゴールをマーク。2019年1月に1年間の延長オプションが付随した2024年までの新契約を結び、公式戦通算208試合に出場して79得点を挙げている。

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