新型コロナウイルスの影響で自由に外出ができないなか、家で過ごす時間を充実させて欲しいと、今まで通販を行っていなかったコーヒー店がオンライン販売をはじめている。行きつけの店の味を自宅で再現するもよし、気になる店のコーヒーを開拓するもよし、この機会に手軽に名店の味を自宅で楽しもう。

【写真】白色が目をひくギーセン社の焙煎機

※掲載している内容は執筆時点のもので、社会状況によりサービスの内容や期間が変更になる場合があります。詳しくは各店のサイトや電話にてご確認ください。

■ COFFEEMAN Roasting&Planning Café/福岡市・六本松

2014年の焙煎の競技会で、日本一の栄冠に輝いた江口崇臣氏が開いた「コーヒーマン」。焙煎の世界大会でも使用したオランダのギーセン社の焙煎機を相棒に、幅広く焼き分けた豆を用意する。特に、浅〜深煎りの4段階を用意するブレンドが中心で、どれもバランスに優れている。

「喫茶でのお客様との対話を通してぴったりの一杯を提案したい」との思いから、通販を行っていなかった「コーヒーマン」だが、4月中旬から一時的にオンライン販売を開始。インスタのDMやFacebookから注文を受付け中で、ブレンドからシングルオリジンまで店のフルライナップから選べる(コーヒー豆1100円〜・200g)。

また、ハウスブレンドが手軽に楽しめるドリップバッグ(5個入り1000円)のほか、焙煎度合いが違う10種類のコーヒーが飲み比べできる、数量限定のドリップバッグアソート(オンライン2000円、店頭販売2350円)も見逃せない。

[オンラインストア]

通販は一時的にインスタ@ coffeeman_online とFacebook @ coffeeman-355918494524376 から受付中。5月にはオンラインストアも開設予定

[COFFEEMAN Roasting&Planning Café]福岡市中央区六本松4-5-23/092-738-7051/9:00〜18:00(現在、店頭はテイクアウトと豆の販売のみ)※通常は8:00〜20:00/月休み

Connect Coffee/福岡市・天神

国内外のコンテストで輝かしい成績を収める、日本屈指のラテアーティスト・安藤貴裕さんがオーナーを務める「Connect Coffee」。フォームドミルクの注ぎ方一つで模様を浮かび上がらせたラテアートはまさに芸術作品のよう。焙煎のフィールドでもストイックに味を追い求めている。

自家焙煎の豆などを販売するウェブストアを4月中旬にスタート。酸味や甘さ、コクのバランスがとれたコネクトブレンド(650円・100g)などブレンドのほか、エチオピアのナチュラル(780円・100g)などシングルオリジンまで5・6種類をラインナップ。有田焼の窯元に特注したオリジナルカップ(各2000円)や、プレスコーヒー器具(2750円)などのツールまでそろうので、今から“家カフェ”を始める人にもぴったりだ。

[オンラインストア]

https://connectcoffe.thebase.in

Connect Coffee]福岡市中央区天神5-6-13/092-791-7213/現在、店舗は休業中でオンラインストアのみ営業。今後テイクアウトでの販売予定※通常は12:00〜22:00、日祝11:00〜18:00/火休み

■珈琲いわくま/福岡市・玉川町

コンクリート打ちっ放しの空間に木工作家の作品などが点在し、静かな空気が漂う「珈琲いわくま」。カウンター内の焙煎機で焼く豆は昔ながらの喫茶店をイメージした中深煎りが中心で、毎日飲んでも飽きない味と評判だ。

4月からオンラインでの豆の販売を開始。イチゴのような甘さを感じるホンジュラスのナチュラル精製(2400円・300g)など、豆は季節に応じて数種を用意。エチオピア・イルガチェッフェG1の深煎りをベースにしたリキッドコーヒー(2本2600円)は、ワインのような深い余韻が楽しめる。また、手軽なドリップバッグ(10個1800円)もおすすめだ。

[オンラインストア]

https://iwakuma.base.shop

[珈琲いわくま]福岡市南区玉川町15-4 ブルク高宮1-A/092-287-5663/10:00〜18:00(現在、店頭はテイクアウトと豆の販売のみ)※通常は10:00〜19:00/日休み、不定休

■ NIYOL COFFEE/ANTHEM ROASTERY/福岡市・祖原、福岡県飯塚市

2018年のオープンながら、高品質のコーヒーと穏やかな店主の接客が評判を呼び、福岡を代表するコーヒーショップの1つに急成長した「NIYOL COFFEE」。アメリカの競技会でもサンプルロースターとして使われるデンマーク製のマシンを使い、約5種の豆を焼く。どれもクリアな飲み口でほどよい“果実味”が感じられ、心地よい余韻が味わえる。

2020年1月にオープンしたコーヒー焙煎所「アンセムロースタリー」。“何もないところからこそ生み出せるものがある”と、あえて飯塚市の山奥に焙煎所を構え、各国の厳選された豆と向き合う。豆の個性を最大限引き出せると評判の、アメリカのディードリッヒ社の焙煎機を導入していることも注目だ。焙煎所でコーヒー豆を買うとコーヒーを1杯サービス。

アンセムロースタリー」がオープンする前からコーヒーを通して交流が深かった両店。4月から2店舗のコーヒー豆が100gずつ入ったセット(各2200円・送料込)を「アンセムロースタリー」のオンラインストアで販売をはじめた。ニカラグアエチオピアエルサルバドルと3種のセットがあり、同じ生産国でも農園や精製方法、焙煎などで生まれる個性の違いを飲み比べできるので楽しい。

[オンラインストア]

https://anthem-roastery.stores.jp

[NIYOL COFFEE]福岡市早良区祖原14-21/電話なし/12:00〜16:00(現在、店頭はテイクアウトと豆の販売のみ)※通常は11:00〜20:00、土〜22:00、日祝〜18:00/木休み

ANTHEM ROASTERY]福岡県飯塚市(詳しい住所は非公表、来店希望者はインスタ@ coffee_anthem のDMかanthem.roastery@gmail.comに連絡)/電話なし/11:00〜17:30/水休み

■自家焙煎珈琲 萌香/福岡県筑紫野市

天拝山の中腹、緑豊かな環境に建つ「自家焙煎珈琲 萌香」。自家焙煎をはじめた当時は福岡で数台しかなかったプロバット社の焙煎機が愛機で、浅煎りから深煎りまで多彩な味を用意する。家飲みでも楽しめるように、あえて派手なおいしさにしないことが“萌香流”だ。

4月からオンライン販売をスタート。酸味と苦味のバランスが絶妙な一番人気のマイルドブレンド(900円・150g)など約10種の豆がそろう。豆の種類だけでなく、焙煎度合いでも選べるのが便利だ。また、コーヒーのムック本「FUKUOKA COOFFEE BOOK」のドリップバッグ試飲会でMVPに輝いたマイルドブレンドのドリップバッグも売れ筋だ。

[オンラインストア]

https://mocha.base.ec

[自家焙煎珈琲 萌香]福岡県筑紫野市古賀906-1/092-929-3351/11:00〜18:00(現在、店頭はテイクアウトと豆の販売のみ)※通常は11:00〜19:00/火休み

中深煎り「6.4」のドリップバッグ10個入り(1800円)/COFFEEMAN Roasting&Planning Café