なにかと辛い毎日、時にはちょこっと一息入れて、お鍋でもつつきませんか。《寄席鍋!》という名の、笑いの鍋を。具材は、おもに落語研究会=「落研」(おちけん)で活躍する大学生たちによる一口サイズの落語です。学生噺家たちが自宅からお届けする一席で、ひとときバカになりましょう。Stay Home! Stay Foolish!
 

第三回 『転宅』 富士見亭りこ一(法政大学落語研究会)

よろしくお願いします!と元気な挨拶から始める私は、法政大学落語研究会4年生の富士見亭りこ一(ふじみてい りこぴん)と申します! 横書きだと伸ばし棒に見えてしまいますが、ひらがなの“りこ”に漢数字の1で“りこぴん”でございます。関東の大学落研の交流を深めるための団体「関東落研連合」(通称:関落連)の16代補佐を務めさせて頂いております。

《寄席鍋!》ということで、それぞれの学生の味が染みたネタをお届けいたします! 私も可愛い名前に負けないくらい、フレッシュに栄養満点の落語をお見せできればと思います……! ぜひたっぷりと学生落語を味わってお楽しみください!!

今回は「転宅」という一席でお付き合い願います。転宅、つまりはお引越しのことですね。落語の方に出てくるのは間抜けな泥棒でございます。あるお妾さんが旦那からお金をもらっているところを見た泥棒は「しめた!」とそのお妾さんの家へ盗みに入ります。しかし、お妾さんに見つかってしまい、話は思わぬ方向に転がっていき……!? 実はこのお噺、本寸法で演ると30分以上ある落語の大ネタなんです。それを今回はぎゅぎゅーーーーっと凝縮して5分以内の「りこ一版」でお届けいたします! サゲが綺麗でお気に入りの演目です。ぜひご覧くださいませ!

「転宅」富士見亭りこ一(法政大学落語研究会)

 

【富士見亭りこ一 プロフィール】
ふじみてい りこぴん神奈川県出身。法政大学文学部4年生。法政大学落語研究会に所属。キンレイ心染プロジェクトの一員として、出張寄席などに出演。尊敬する芸人は、入船亭扇辰師匠と柳家小せん師匠。趣味は文芸創作。当企画のタイトル《寄席鍋!》の命名者。


●プロデュース:SPICE、関東落研連合
●プロデューサー:安藤光夫(SPICE)/関東落研連合(星葉亭二名・金香亭三色・富士見亭りこ一)
●オリジナル出囃子音源作曲:Musica Veronica
●協力:キンレイ心染プロジェクト

 
富士見亭りこ一(法政大学落語研究会)