先月4月29日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、その約1年前の5月に放送された「新元号を当てるまで脱出できない生活」が再放送された。
 それに挑戦したのが、お笑いコンビななまがり(初瀬悠太・森下直人)。アパートに隔離され、外部からの情報ゼロの状態で、発表された新元号「令和」に辿り着けるのか定点カメラで密着。予想の中で飛び出した「歯姫」なる元号候補はネットの話題を独占した。
   
 これで思い出されるのは、芸人チャレンジヒットした番組の数々だ。その1つが『進め!電波少年』(日本テレビ系)だ。有吉弘行がかつて組んでいたお笑いコンビ猿岩石が香港からロンドンまでヒッチハイクで向かう壮大な企画にチャレンジ。日本に帰国後、彼らは一躍スターになった。また、『進ぬ!電波少年』と改題された後も、ピン芸人なすびが監禁されたアパートで1年以上、懸賞に応募して生活をする様子を追跡。彼もまた人気者になった。
 ななまがりの企画も同じ様に、「過酷な生活を長時間にわたって覗き見るシステム」、さらに「彼らと一緒になって一喜一憂し、自然と応援してしまう」「目的が果たされた時の感動共有」など、視聴者の「見方」は変わらないにも関わらず、未だに2人がブレークしないのはなぜか。
 
 それはひとえに、「無謀なチャレンジもの」が今やYouTubeで日常化し、一時的に話題にはなっても、その反響が広がりにくいことにある。さらに以前なら、この密着をもっと長期化することもできただろうが、コンプライアンスが重視されるこの時代、監禁し続けることに対して視聴者から反発を食らう危険もある。「令和」を導くためのヒントをまぶしてオンエアを1回だけにしたのも、そのせいだろう。
 
 2人の同期には、チョコレートプラネットアインシュタイン稲田直樹、パンサー向井慧がいる。今は彼らのようにキャラクターがきちんと認知されないと、ブレークには結びつかないのかもしれない。この先も八曲がり、九曲がり…と曲がらないとならないだろう。

ダウンタウン・松本人志、浜田雅功