
2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で全国に緊急事態宣言が発令されています。
ゴールデンウイークなどの大型連休は外出をする人が多いため、政府や自治体は旅行や帰省を控えるよう呼びかけました。
感染によって命を落とす可能性もあるコロナウイルス。恐れや不安の感情から、世界中に不穏な空気が漂っています。
『他県ナンバー車』への嫌がらせや差別が問題に
緊急事態宣言が発令された頃から、ネットでは「他県ナンバーの車を駐車場に停めていたら嫌がらせに遭った」という声が上がっています。
県民であっても、引っ越しなどの事情で他県ナンバーの車に乗っている人は少なくないでしょう。
そういった人たちを見て「こんな時に県外から遊びに来たのか」と勝手に判断し、嫌がらせや差別的な行為をする人がいるのです。
この事態を受け、運転代行業者向けにステッカーを手掛ける株式会社ヒラコーは、同年4月30日から他県ナンバーへの嫌がらせ防止ステッカーである『在住ステッカー』を発売。
在住ステッカーは47都道府県に対応しており、「私は〇〇在住です」と大きく書かれています。

「他県ナンバーの車の持ち主が、外出をする際に心苦しい思いをしないように」という思いを込めてこのステッカーを開発したという株式会社ヒラコー。
マグネットステッカーなので、簡単に取り外すことができます。事態が収束したら外してしまってもいいでしょう。
『在住ステッカー』に対し、ネットからは「嫌がらせが怖いから買った」「世知辛い世の中だ」といった声が上がりました。
本来であれば、こういったアイテムが必要のない社会が理想です。しかし、不安や恐怖によって正常な判断ができなくなってしまう人が多いのも事実。
【在住ステッカー】
発売日:2020年4月30日
定価:1634円(税込)
販売:株式会社ヒラコーオンラインショップ
[文・構成/grape編集部]

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