スコットランド代表は5日、新型コロナウイルスと戦うNHS(イギリスの国営医療サービス)を支援するために、男女共同で寄付をしたことを発表した。

 スコットランドサッカー協会(SFA)の公式サイトによると、スコットランド代表の男子チームと女子チームが協力して、NHS慈善団体の全国的な包括組織である『NHS Charities Together(NHSCT)』に「多額の寄付」を行ったようだ。金額は明かされていないが、寄付金は、選手個人の拠出に加えて、コマーシャル出演料も含まれているという。コマーシャル出演料はそれぞれのチームに支払われる予定だったが、全選手がNHSへの支援に利用することで一致したようだ。

 女子チームのキャプテンを務めるDFレイチェル・コーシー(ユタ・ロイヤルズ/アメリカ)は、「男子チームのように、私たちも国のためにプレーすることで支払われるお金は、この国のCOVID-19対策への支援や、特に最前線で戦うNHSスタッフの信じられないほどの努力をサポートするために使うべきだと考えました。女子チームを代表して、私たちの小さな貢献を誇りに思うし、スコットランドのNHSを誇りに思っています」とコメントした。

 男子チーム主将のDFアンドリューロバートソン(リヴァプール)は、「僕たちは、最前線で戦う医師や看護師、すべての医療従事者の献身に元気づけられている。NHSがいかに重要であるか、そしていかにNHSを守り、大切にしていかなければいけないか、改めて思い知らされた。チームの中にはNHSに関わる家族や友人を持つ選手がいる。このアイディアが出たとき、考えるまでもなく、正しい行動だと満場一致で合意した。レイチェルと女子チームが同じような話をしていて、私たちが共同して素晴らしいNHSのスタッフとの連帯を示せることを誇りに思う。男子チームを代表して、すべての人に『ありがとう』と伝えたい」と語った。

 なお、同日にはイングランド代表の男子チームもNHSへの「多額の寄付」を発表している。

スコットランド代表が男女共同で寄付 [写真]=Getty Images