ヴィニシウスとミリトンが有力視され、残り1枠をロドリゴと久保、レイニエルで争う

 マジョルカの日本代表MF久保建英は、世界最高峰リーグと言われるリーガ・エスパニョーラ挑戦1年目で24試合に出場して、3得点2アシストという結果を残している。今季限りでレンタル期間は満了となるため去就が注目を集めるなか、スペインメディア「ドン・バロン」は、保有権を持つレアル・マドリードの「EU圏外枠」の争いを分析している。

 2019年夏にFC東京から名門レアルに完全移籍した久保は、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタル移籍が決定。昨年11月10日リーガ第13節ビジャレアル戦(3-1)でスペイン初ゴールを挙げると、一度はベンチ要員に降格するも再びスタメンの座をつかみ、ここまでリーグ戦24試合で3得点をマークしている。

 レンタル期間が満了するシーズン終了後の去就が注目を集めているが、現在レアルから期限付き移籍している元ノルウェー代表FWマルティン・ウーデゴールの代わりに、レアル・ソシエダ行きとなる報道も出ている。久保本人はレアルでのプレーを目標とし、先日にはスペイン紙「AS」で「あそこで居場所を勝ち取るのはとても難しいけど、しっかり練習し続けてチャンスを待つ。その機会が訪れた時には、それを無駄にしない」と力強く語っていた。

 レアルは現在、ブラジル人トリオのFWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンが限られた3つの外国人枠を使用。さらにイギリスのEU離脱の影響から、ウェールズ国籍のFWギャレス・ベイルがEU圏外選手となる可能性もある。これが、久保の去就にも関係する問題とも見られている。

 スペインメディア「ドン・バロン」は、「ジダンが解決しなければならない問題」と題して外国人枠の行方に言及。ヴィニシウスが確定、DFミリトンが有力というなかで、残り1枠の候補としてロドリゴ、久保、U-23ブラジル代表MFレイニエルを挙げている。

ロドリゴが時折見せる問題行動は、プレシーズンで素晴らしいセンセーションを残したタケフサ・クボの復帰の扉を開くものがある。しかし、元サントスの選手(ロドリゴ)が残るようにとの決定がなされ、日本代表選手はマジョルカへレンタルで出て行った。そこでは経験を積み重ね、良いプレーを見せてきている。プロサッカーレベルへのジャンプアップを果たしたのは明らかだが、まだ継続的なものとは言えない。それでも、その非常に高いレベルの高さとポテンシャルは誰も疑っていない」

 ライバルたちとの競争に勝ち、ジネディーヌ・ジダン監督の心をつかめるか、大いに注目が集まる。(Football ZONE web編集部)

マジョルカMF久保建英の今後の去就が注目される【写真:Getty Images】