ミランのブラジル代表MFパケタを発掘したPSGレオナルドSDが獲得に本腰

 イタリア1部セリエAの名門ACミランでかつて大活躍した元ブラジル代表MFカカ氏の後継者として期待を集めるMFルーカス・パケタに対し、3つの有力クラブが獲得オファーを提示する構えを見せているという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 パケタは2019年1月にブラジルの名門フラメンゴからミランに加入。そのプレースタイルから、ミラン界隈では“ネクスト・カカ”の期待も集めた22歳は、昨季は残りのシーズン半分でリーグ13試合1ゴール。その数字は大活躍とは言い難かったが、プレー内容の評価は高かった。

 しかし今季は思うようなプレーができずに、イタリアメディアからも批判を受けた。うつ病に近い症状があるという報道もあり、精神的に難しいシーズンを過ごしてきたのは間違いない。

 その状況のなか、昨季にミランで強化責任者を務めた元ブラジル代表MFレオナルド氏は、今季からパリ・サンジェルマンPSG)でスポーツ・ディレクターを務める。すでにシーズン前からパケタをPSGに連れていく計画を練っていたとされるなかで、改めて自らが発掘した才能をPSGに連れていくためのオファーを準備しているという。

 また、同じポルトガル語圏で言葉の壁が少ないポルトガルの名門ベンフィカと、イタリア国内では名門フィオレンティーナがパケタの獲得に向けてオファーを準備しているとされる。

 果たして、まだ22歳のブラジルの才能は低迷するミランプレーを続けるのか、新天地を求めるのか。現在の新型コロナウイルスの影響による公式戦の長期中断で、精神的なダメージからどの程度の回復をしているかも重要な要素になるのかもしれない。(Football ZONE web編集部)

ACミランMFルーカス・パケタに多くのクラブが興味【写真:Getty Images】