ドラゴンクエスト』シリーズでディレクター、シナリオなどを務めた藤澤仁氏、逆転裁判』シリーズなどでディレクター、シナリオを務めた山崎剛氏などのクリエイターが、Twitter上でリレー小説LOST SPRING~灰色の春~』を展開していくことを発表した。

 140字程度の小説を動画と、140秒の動画を毎週投稿して、次の人にバトンを渡していくという。最初の書き手は藤澤仁氏で、5月9日から開始される予定だ。

 このリレー小説は、ゲーム関連のイベント制作などを手掛けるグラウンディングラボの代表取締役の島津真太郎氏が主催しているもの。昨今の新型コロナウイルスで自宅待機を余儀なくされている社会情勢から発起したもので、小説の題材そのもののそういった情勢を彷彿とさせるストーリーになるという。

 形式としては、140字程度の小説(2ツイートまで可)と、さらに140秒の動画をTwitter上で投稿。動画は、小説の内容を『タッチ』の浅倉南役、となりのトトロの草壁サツキ役などで有名な声優の日髙のり子さんが、音楽を背景に朗読する。

 次のバトンを受け取った人が、自由に書き続け、約4480文字程度のリレー小説を予定しているという。なお現在のところ以下の書き手が決まっている

1人目 藤澤仁 (『ドラゴンクエストIX』、『X』ディレクター)
2人目 山崎剛 (『逆転裁判』シリーズ シナリオライター
3人目 下川暉博(『ソウルサクリファイス』、『ロックマンエグゼ6』シナリオ)
4人目 橘康仁 (『全裸監督』プロデューサー)

 トップバッターは『ドラゴンクエスト』シリーズの藤澤仁氏。昨年には小説家として初の著書『夏の呼吸』を発表した藤澤氏がどのようなストーリーを綴るのか気になるところだ。ほかにも『全裸監督』のプロデューサー橘康仁氏など、ゲームクリエイターに限らないユニークな人たちが揃ったといえるだろう。

 リレー小説5月9日に藤澤仁氏から開始されるので、見逃さないようにしよう。

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman