北朝鮮金正恩委員長は8日、中国の習近平総書記に「中国が新型コロナウイルス感染症の防疫活動で成果を収めている」とする口頭親書を送った。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮当局は未だに「わが国に新型コロナウイルス感染者はいない」との姿勢を崩していない。親書には、中朝親善をアピールしつつ、北朝鮮新型コロナウィルス対策を正当化する狙いがあると見られる。

金正恩氏は親書で、「(習近平)総書記同志が中国の党と人民を導いて前代未聞の伝染病との戦争で確固と勝ち気を取って全般的局面を戦略的に、戦術的に管理していることについて高く評価しながら祝った」という。

訪朝した習近平氏と金正恩氏(2019年6月20日付朝鮮中央通信)