世の中にはハンディキャップを抱えたペットを飼っている人も少なくないが、このほどイギリスから眼球に房のように毛が生えている犬の話題が届いた。犬はこの原因不明の症状のせいで殺処分されるところだったが、運よく新しい飼い主が見つかって今は幸せに暮らしている。『Metro』『Mirror』などが伝えた。

ケントロイヤルタンブリッジウェルズ在住のトレーシー・スミスさん(Tracey Smith、43)は、雄のジャックラッセル・テリアとパピヨンミックス犬“フランキー(Frankie)”を飼っている。フランキーは普通の犬と違って、なぜか眼球に房のような毛が生えていた。

トレーシーさんが初めてフランキーと出会ったのは7年前になる。自動車整備士のトレーシーさんはある農場へ自動車部品を届けにいった時、元気に遊ぶ子犬がいることに気づいた。子犬に興味を持ったトレーシーさんに農夫は子犬を連れてきて間近で見せてくれた。すると子犬の眼球には房のような毛が生えていたのだ。

農夫は「子犬は盲目のため、ペットショップで売ることも農場で飼うこともできない。いずれ殺処分になるだろう」と話した。いたたまれなくなったトレーシーさんは「殺処分するのであれば引き取らせて欲しい」と申し出、連れて帰ったこの子犬がフランキーだった。

トレーシーさんはフランキーを引き取った後、すぐに動物病院へと連れて行った。しかし診察した獣医はフランキーの眼球にある毛を見て困惑し、はっきりした原因は分からない様子だった。幸いなことにそれ以外は健康上に問題がなく、その後もフランキーは元気に育っていった。

獣医からは「盲目のフランキーからなるべく目を離さず、床に障害物を置いたりしないように」と言われたトレーシーさんだったがある日、広場でフランキーのリードを外して自由に走らせたところ、障害物を避けて上手に走っていることに気づき、トレーシーさんはフランキーが完全に盲目ではないことを悟った。

トレーシーさんは獣医に再度診察してもらったところ、視力が少し残っていることが判明した。また獣医はフランキーの両方の眼球の後ろに嚢胞があり、そこから毛が生えているのだろうと話しているが、痛みもないため毛をカットする必要もないとのことだ。

フランキーを迎えて7年が経ったが、トレーシーさんはフランキーについて次のように語っている。

「最初に家族や友人にフランキーを会わせた時、少しビックリした様子でしたが、今ではみんながフランキーを愛しています。フランキーは常に誰かが見てあげる必要があるため、日中は自宅で仕事をしている私のパートナーが一緒についています。」

フランキーはいつも窓際で私の帰りを待っていて、家ではいつも私のそばから離れようとしません。殺処分になる寸前のフランキーを救ったことは本当に良かったと思っています。殺処分する必要なんて全くなかったのです。だってフランキーはとっても愛情深い犬だから。」

一方でフランキーも愛情深いトレーシーさんと出会ったことで、幸せな日々を過ごしているようだ。

画像は『Metro 2020年5月9日付「Dog born with hair growing through eyes gets saved from being put down and finds loving home」(Picture: MERCURY PRESS & MEDIA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト