新型コロナウイルスによる外出自粛が続き、企業のテレワークリモートワークへの切り替えが進んでいる。自宅で長い時間過ごすことが増えれば、どうしても運動不足になる。ランニングやウォーキングなど手軽にできるスポーツを行い、心身ともにリフレッシュすることも大事だろう。

 そんな中、美容と健康を求める女性に支持される着圧レッグウェアブランドが「スリムウォーク」だ。「美しくありたい」と願う全ての女性に向けた着圧レッグウェアとして、誕生から20年もの間、美を追求する女性に寄り添った商品を展開してきた。

スリムウォーク
スリムウォーク Beau-Acty
 2018年には、同ブランドスポーツ市場に特化した「スリムウォークBeau-Acty(ビューアクティ)」を発売。2年で累計出荷数100万足に到達し、好調な売り上げを誇っている。

「スリムウォーク」新商品開発の秘話

 スリムウォーク新商品の開発秘話やスポーツを視野に入れたマーケティングを行う理由についてピップ株式会社 スリムウォークブランド担当の山本明奈氏に話を聞いた。

 スリムウォークは、ソックスストッキングタイプの商品を中心に、オフィスシーンから自宅でのリラックスタイムまで様々なラインナップを展開している。なぜ、2018年スポーツ市場をターゲットにした商品を発売したのだろうか。

 山本氏は「美容のためにスポーツをする女性が多い」ことに着目し、これまでスリムウォークが追求してきた「女性の美脚を演出する」ことを、スポーツシーンでも価値にできると考えた。

「世界的スポーツの祭典や健康ブームの影響により、近年、スポーツに注目が集まっています。一方で弊社が行なった調査では、定期的に運動している女性の中で、本格的にスポーツに励むのではなく、美容や健康のために運動を行う女性が多かった」

「美」と「スポーツ」の掛け合わせ

ピップ株式会社
ピップ株式会社の山本氏
「他のスポーツ用品メーカーやアパレルメーカーがこぞって、女性用スポーツ関連商品を出す中、独自のポジショニングを築かないとヒットしないと思ったのです。そこで、スリムウォークの特徴である『着圧』と『美脚』を軸に、美を求めてスポーツをする女性に向けたスリムウォーク Beau-Actyを立ち上げました」

 スポーツメーカーの出すレッグウェアは、パフォーマンス性に優れ、専門性が高い。また、アパレルメーカーが出す商品は、大衆消費者向けの安価な価格帯で、おしゃれを楽しめるものだ。

 たくさん市場にあるレッグウェアの中で、どう差別化していくか。スリムウォークの強みである女性のライフスタイルに寄り添った商品開発の経験から、スポーツシーンでの新たなニーズを掘り起こしたのが成功の要因だろう。

スポーツシーンに合わせた商品の展開

「スリムウォーク Beau-Actyは、2018年からおよそ半期ごとに新商品を発表しており、5アイテムラインナップとなっています。まず、履いた瞬間にヒップアップし、美脚・美尻に、運動時も理想のスタイルキープできる『美脚&美尻レギンス』を発売しました。

 次に、いつもと同じ運動量で消費カロリーアップ(※1)、効率的な脂肪燃焼をサポートする『燃焼シェイプレギンス』を展開。2019年にはジャージの下に履けるショータイプの『美尻ショーツ』と『燃焼シェイプショーツ』を、2020年3月には運動後専用のリカバリーケアに特化した『リカバリレギンス』。

 スポーツシーンに求められる多様なニーズに応えるための商品を展開しています」

 スリムウォーク Beau-Actyの特長である着圧レッグウェアは、物理的に脚を細く見せるだけでなく、太ももからお尻の筋肉の動きに負荷をかける設計の商品もあるため、ランニングやウォーキングなど脚を動かしてもらうスポーツに合うという。

※1=呼気ガス分析装置により、市販の非着圧レギンスとの比較において、ランニング時および歩行時で、エネルギー消費量増加を確認した(n=11、平均年齢21.8歳)

結果として40~50代に支持される商品に

ショーツタイプ
「スリムウォーク Beau-Acty」ショータイプ
 また、レギンスタイプの商品に関しては、コンプレッション機能により筋肉のブレを抑制し、疲労軽減をサポートするなど、美容のためにスポーツをする女性の心を掴んだことで、累計出荷数100万足を達成したのだ

「当初はブランドターゲットとして、20~30代の女性を想定していました。特にレギンスは、若い女性がスポーツシーンで着用する機会が多いためです。しかし、ショータイプのものはレギンスに比べ、結果として40~50代の女性から支持される商品に成長した。

 これは体型を気にする女性でもインナーとしてはくことで、着圧効果によるシェイプアップが期待できるというニーズに合致できたからだと考えています」

ブランド初のスポーツ専用商品として開発

 スポーツ専用商品を開発する上で、他社との差別化だけでなく「着用した時の使用感」や「運動の効率化」にもこだわり、商品化につなげたと話す山本氏。

「社内的にスポーツ専用商品となると、ターゲットを狭めるのではという懸念がありました。ただ、スポーツ市場の盛り上がりと、スリムウォークが狙う女性の潜在的な美への欲求は合致する部分があるのではと。そこで、エビデンスをしっかり取り、新たな価値提供ができないかと模索したのです。

 例えば、『美脚美尻レギンス』のパッケージ記載内容、2.3cm(※2)ヒップアップする『3D ヒップアップ設計』はピップが独自に開発しています。また、1つの商品で200人ほどのモニターをとり、使用感をヒアリングしましたスポーツ用なので、大学の陸上部にも協力いただき、着用した感想をもとに商品へ反映しました」

※2=21〜47歳(平均年齢30歳)の女性13名のヒップ下部(ふとももからヒップにかけての変曲点)高さを測定。未着用時と着用時の「ヒップ下部高さ」の差異平均値。13名中最小値「+0.5cm」、最大値「+4.1cm」。

「前向きな全ての女性」を応援する

スリムウォーク
新川優愛さんがCMキャラクターを務める
 こうした商品開発における工夫から“着圧×スポーツ”のブランドであるスリムウォークBeau-Actyが誕生したわけだ。

 ランニングやジムでのフィットネス、ヨガなど様々なスポーツトレンドが高まる中、今後の展望について山本氏は次のように抱負を語った。

「スリムウォークBeau-Actyは、ドラッグストアバラエティストアを中心に展開しています。直近では、外出自粛が続き、スポーツに充てられる時間が限られる中で、効率を重視することから燃焼シェイプタイプレギンスショーツの人気が高まっており、ECでの伸び率でも200%を超えていますね

 これからも、スポーツによって着圧ウェアが異なることに着目し、“キレイな自分に変わりたいと願う、前向きな全ての女性”を応援するために商品展開をしていきたいです」

<取材・文・撮影/古田島大介

【古田島大介】

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

ピップ株式会社の山本氏