なかなか外出もしにくい昨今、オンライン飲み会や晩酌などお家でお酒を楽しんでいる方も多いと思います。家で飲むときに要注意なのが、飲み過ぎによる二日酔い。「そろそろ電車の時間が…」というお決まりの解散パターンもないので、ついつい杯がすすんで翌日後悔…なんていうパターンにハマりがちです。

 そんなときでもちゃんと食べられて、二日酔いの気持ち悪さを軽減してくれるレシピを、いつでもシャキッと客前に立つ必要のある酒好きの料理人に伺いました。今回は、下北沢で人気の日本料理店『namida』の田嶋善文シェフが、20年以上まかないの定番にしており、週に2回は登場するというザ・二日酔い飯「ギルティフリーカレー」を紹介してくれました。

二日酔いまかないカレーの作り方

「二日酔いの日は食欲がないので、スパイスの香りで胃を目覚めさせたいんです。さらに酒が抜けていく過程で、前日に何かやらかしていないかギルティ感がついて回る。そんな時、動物性の食材を一切加えていないこのカレーで、その罪悪感を紛らわせるんです。本当は日本料理店なので、香りが強いカレーはよくないんですが、これは僕のカンフル剤です」(田嶋シェフ)

ワインは2本くらいでアンダーパーという『namida』の田嶋善文シェフ。毎日仕事終わりはお酒を飲むそう
ワインは2本くらいでアンダーパーという『namida』の田嶋善文シェフ。毎日仕事終わりはお酒を飲むそう

 誰が作っても同じ味わいになるように、今ではスタッフとレシピを共有しているという田嶋さん。S&Bのカレー粉をベースにクミンシードコリアンダーウダーを加え、たっぷりの玉ネギとトマト、そしてココナッツナンプラーで味が決まるアジア風味の多国籍カレーです。多めに作って冷凍しておくのも一手ですよ。

材料(1人分)

ニンニク……25g
ショウガ……40g
オリーブオイル……150cc
・クミンシード……5g
・玉ネギ……400g
・S&Bカレーパウダー……5g
コリアンダーウダー……5g
・カットトマト……1缶(400g)
ココナッツミルク……1/2缶(200cc)
・グラニュー糖……20g
ナンプラー……30cc
ガラムマサラ……適量
ハーブ……適量

作り方

1.ニンニクショウガをすりおろし、玉ネギはみじん切りにして分量の2/3ほどの油を混ぜておく

2.鍋に分量の1/3ほどの油を熱し、クミンシードを低温で加熱する。パチパチを弾けはじめたら 1のニンニクショウガを加え、香りがでるまで中火で5分ほど炒める

3.1を鍋に入れて、つやがでるまで10分ほど炒めたら、カレーパウダーコリアンダーウダーを加えてさらに炒める

4.カットトマトを1缶加える。トマト缶は少量の水(分量外)を入れて、回りについたトマトも無駄にせず使い切るべし

5.ココナッツミルク、グラニュー糖、ナンプラー、お好みでガラムマサラを加えて混ぜ辛味を調整する

6.器にカレーとご飯を盛りつけたら、ハーブをのせ、ガラムマサラをあしらって完成

 たっぷり玉ネギが入ったトマトベースのココナッツカレーは動物性の食材は一切入らず、まさにギルティフリー(罪悪感なし)。スパイスの香りが胃袋を刺激して、一気に食欲を取り戻せるカレーです。

●SHOP INFO

namida 外観

店名:namida

住:東京都世田谷区北沢2-28-7 エルフェアシティII 1F
TEL:03-6804-7902
営:18:00~翌1:00(24:00LO)
休:不定休

(文◎千葉泰江 撮影◎大星直輝)

※当記事は『食楽』2020年春号の記事を再構成したものです

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