中国メディア・東方網は10日、新型コロナウイルスの世界的な感染が収束後に中国人が最も行きたいと思う国が日本であるとの調査結果が出たと報じた。
記事は、新型ウイルスの影響で近ごろ世界的に旅行者人口が大きく減少しているとしたうえで「人びとの抑圧された旅行消費への欲求は、ウイルス収束後にどのように発散されるのか」と疑問を提起した。
そして、中国の旅行会社や太平洋アジア旅行協会(PATA)などが3月に実施した「新型ウイルス収束後における観光客の旅行意向調査報告」の内容を紹介。調査は中国国内の30省・自治区・直轄市の市民を対象に行われたもので、新型ウイルス収束後に「旅行に出たくない」と回答した人の割合は13%に留まり、60%が「旅行したい」と答えたことを伝えた。
また、旅行したいと答えた人のうち45%が国外旅行を希望しており、行きたい国外旅行先では日本が1位になったとしている。なお2位以下はタイ、欧州、モルディブ、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、スリランカ、マレーシアの順となっている。
また、日本インバウンド・メディア・コンソーシアム(JIMC)が4月に発表した中国人の訪日意識調査においても、日本が新型ウイルス感染収束後に行きたい国で2位のタイを大きく引き離してトップに立ったことを紹介した。
記事は、2つの調査結果から「中国人の日本旅行に対する情熱はなおも続いていることが見て取れる」としたうえで、これまで抑え込まれてきた旅行の意欲が一気に解放されることで、旅行に伴う消費行為も旺盛になるはずだとの見方を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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