人に近づいたり、船を追ったりと、好奇心旺盛な性格で人を楽しませてくれるイルカ。先日、カヤックで海に出た14歳の少女もまた、イルカの魅力を存分に知った1人だという。偶然近くに現れ近づいてきたイルカと、手や足を使ってしばらく一緒に遊んでみたところ、突然潜ったイルカが大きなタラをくわえて浮上し、少女のカヤック近くに浮かべてプレゼントしてくれたそうだ。

英通信社スモールワールドニュースサービスなどによると、嬉しい体験をしたのは英南西部の街クームマーティンに住む14歳女の子ルーシー・ワトキンスさん。7月25日、彼女は祖父母と一緒にカヤックを楽しもうと、近くの湾に出かけた。すると岸を離れて間もなく、彼女らの周りを泳ぎだすイルカが1頭出現。予想だにしてなかった遭遇の喜びと、思っていた以上の大きさを目の当たりにした驚きとで、彼女は興奮して「自分の目を疑った」という。

一方のイルカは戸惑うワトキンスさんに興味を持ったのか、カヤックの周りや下を縦横無尽に泳ぎだし、接触を楽しんでいる様子だったそう。すぐ近くまで来て愛嬌を振りまくイルカに、次第に怖さを感じなくなったという彼女は、それからおよそ2時間近くにわたり水音を立てたり水中で指を動かして引きつけるなどイルカと楽しい時間を過ごした。そしてイルカが彼女と遊んでいた最中に、突然予期せぬ動きを見せたという。

カヤックの周りを泳ぎ周っていたところ、急に海中へと姿を消したイルカ。そして数秒後、イルカは重さ約4.5キロもの大きなタラをくわえて浮上すると、口から離したタラを押し出してカヤックの方へと近づけ、ワトキンスさんに渡そうとした。驚いた3人は、最初「イルカが自分で食べるために確保したのか」と思い、海に浮かべたままにしておくほうが良いのか考えたそうだ。ところがしばらくすると、再び潜ったイルカが別の魚を仕留めて食べている姿を見せ、「あの魚は私に渡したかったんだ」とイルカの気持ちを解釈した彼女は、感謝しながらタラを受け取った。

その後、家に持ち帰ったタラは、ディナーの食材としておいしく食べたというワトキンスさん。彼女に起きた一連の出来事は、岸辺にいた多くの人も目撃して話題になったそうで、今では彼女にプレゼントを贈ったイルカは“デイブ”と名付けられ、地元住民の間で人気者になっているという。