ドルトムントでキャプテンを務めるドイツ代表MFマルコ・ロイスが、ブンデスリーガ再開の決定を受け、ドルトムントサポーター、フットボールファンに向けて声明を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で3月初旬より約2か月間の中断を強いられたブンデスリーガ。しかし、ドイツ政府からの開催許可が下りたことで、5月16日から無観客でのリーグ再開が決定した。

そして、ドルトムントは待望のリーグ再開初戦でシャルケとのレヴィア・ダービーに挑む。自身はリハビリ中のため、同試合を欠場することになるが、ロイスはBVBのキャプテンとしてチームを代表して再開への思いを口にした。

「僕らプレーヤー全員が、自分たちの仕事ができない状況を嘆いていた。だから、ブンデスリーガ再開の許可が下りたことを喜んでいるよ。経済のあらゆる部門で同じことが起こっている。つまり日常生活を一歩ずつ、できる限り慎重に再開させるためのアイデアが打ち出されているということだ」

「僕らにもチャンスが与えられたわけだけど、何より重要なのは全責任を負って行動すること。プロフットボーラーも普通の人間であり、他の人々同様に欠点もある。だけど、今はこれまでよりもはるかに厳しい目で見られるということを僕ら全員が自覚しなければならない」

「僕は、子供たちや若者が徐々にまたスポーツを楽しめるようになってきたことがとても嬉しい。同じ年頃の仲間たちと会えるようになり、日常を取り戻しつつあることも本当に良かったと思っている。そんな彼らのためにも、僕らがお手本になって衛生対策を実行することがとても重要だ」

プロフットボーラー向けに開発されたメディカルプランについてだけど、健康に関しては絶対の保証というものは存在しないし、それは僕らも例外ではないと思っている。それでも、徹底的な検査体制を敷き、衛生対策を講じれば、すべての関係者が健康を保てる可能性は非常に高くなるはずだ」

「アスリートとしてだけでなく一人の父親としても、このメディカルプランには安心感を抱いているし、僕らの仕事を再開すべきでない理由は見当たらない。この数週間、ドルトムントではソーシャル・ディスタンシングと衛生対策が慣習になってきている」

「個人的には早くケガから復帰し、チームメートの手助けができればと思っている。ただ、その日が来ても、残念ながらスタジアムには見に来てくれるファンはいない。ドルトムントに関わるすべての人にとっては、それが何よりつらいことだ」

「ウチはファンとスタジアムの雰囲気が素晴らしいことで有名だからね。それでも、僕らは良い試合をして、困難な日々を送っている人々に少しでも喜びをもたらすことができればと願っている。そのために僕らは全力を尽くすよ」

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