イラっとしてしまうのも無理はない!?

 きゃりーぱみゅぱみゅ5月10日、自身のツイッターを更新。検察官の定年を65歳に引き上げる法改正案に反対する意思表示を示したところ、思わぬ反撃を受け、怒りを露わにした。

 同日にはツイッターで〈#検察庁法改正案に抗議します〉というハッシュタグがトレンド入りし、芸能人でも小泉今日子、井浦新、綾小路翔、城田優などといった面々も同様のハッシュタグをつけ、改正案に反対を表明している。

 きゃりーもその1人で件のハッシュタグとともに、検察庁法改正案の問題点を相関図形式でまとめた画像をツイートしたのだが、これに政治評論家の加藤清隆氏が反応。

 加藤氏は〈歌手やってて、知らないかも知れないけど、検察庁法改正案は国家公務員の定年を65歳で揃えるため。安倍政権の言いなりになるみたいな陰謀論が幅をきかせているけど、内閣が検察庁を直接指揮することなどできません。デタラメな噂に騙されないようにね。歌、頑張って下さい〉と、まるできゃりーが大した知識も持たずに、周りに流されてこのようなツイートをしたとでも言いたいかのような意地悪なコメントを返している。

 歌手だから政治に詳しくないという偏見全開の考えには、きゃりーも〈歌手やってて知らないかもしれないけどって相当失礼ですよ、、、、〉と反論し、相当お怒りのようだ。

 この加藤氏の“嫌味ツイート”について、ネット民からはむしろ、〈歌、頑張って下さい〉の部分に関して、「口パク批判かな」「歌手活動が下火になっているきゃりーにとっては痛いところツッコまれたな」「これはきゃりーは相当顔真っ赤にしてるだろうな」など、きゃりーの現状を考えると怒るのも無理はないと共感する声が上がっている。

「ついつい口ずさみたくなるようなキャッチーな楽曲を数多くリリースしているきゃりーではありますが、ここ最近はなかなか話題性がある楽曲を出すことはできないでいます。18年からは年1ペースで新曲を配信限定でリリースするのみとなっていますから、加藤氏がきゃりーの現状に詳しいとは思えませんが、そういったことを踏まえると《歌、頑張ってください》は結果的になかなか高度なアオリになっていると思います。昨年のハロウィンでは、きゃりーが渋谷に集まった若者たちに苦言を呈したところ、これを評価する声も多かったこともあって、音楽で結果を残せない以上、音楽以外の分野でもうまくポジションを確立していきたいという気持ちもあるでしょう。今回の投稿もそういった思いからなのかもしれませんが、ふだんからは政治的な発言をしないこともあって、噛みつかれてしまいましたね」(エンタメ誌ライター)

 とはいえ、若い人々が選挙に足を運ぶきっかけにもつながるだけに、きゃりーの今回のツイートに関してはやはり好意的にとらえる人が多いようだ。5月11日になって、きゃりーは、ファンの間で激論が繰り広げられ、悲しくなったとして当該ツイートを削除したが、できれば、貴重な意見表明の真意を、改めて説明していただきたいところだ。

(田中康)

アサ芸プラス