イタリアの名将ファビオ・カペッロ氏が、ローマ指揮官時代に下していた重大な決断について明かした。

クラブ、代表レベルで数々のビッグチームを率いてきたカペッロ氏。1999年から2004年にはローマを率いており、2003年には後にクラブのリーダーとして長年ローマのキャプテンを務めることとなる元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシをプロデビューさせていた。

カペッロ氏はイタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビュー内で、ローマ指揮官時代を回顧。当時ユベントスで活躍していたMFエドガー・ダービッツの獲得を画策していたが、対価としてデ・ロッシを要求されたため取引を拒否したと明かした。

「ダービッツをローマに連れてこようとしたんだ。そしたらユーベが取引の一部としてデ・ロッシを要求してきた。だから私は断った」

「彼をデビューさせた後、デ・ロッシがローマから移籍することはないと他のクラブに警告したんだ。彼は真のリーダーとしての素質を最初から示していた」

デビューしたてのデ・ロッシと、当時のダービッツであれば能力だけ見ればダービッツの方が優れていた可能性は高いが、カペッロ氏のこの決断によって、ローマは偉大な選手をクラブに留めておくことができたようだ。

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