長期離脱からの復帰を目指すアセンシオ、指揮官はマリアーノ、ヨビッチに不満
膝の負傷で長期離脱していたレアル・マドリードのスペイン代表MFマルコ・アセンシオが、今季中に復帰してフランス代表FWカリム・ベンゼマの代役として抜擢される可能性が浮上した。スペイン紙「AS」が報じている。
アセンシオは今季開幕前のプレシーズンツアーで左膝十字靭帯断裂及び外側半月板損傷の重傷を負い、全治9カ月と診断された。今季中の復帰は難しいとも言われていたが、順調な回復を見せて、この新型コロナウイルスのパンデミックによる中断期間中にトレーニングへの復帰を果たした。そして、シーズン再開時にはチーム内で新たな役割を担う可能性があるようだ。
記事によれば、レアルを率いるジネディーヌ・ジダン監督はストライカー陣の中で出場機会のほとんどないFWマリアーノ・ディアスに信頼を置いておらず、フランクフルトから昨夏獲得したセルビア代表FWルカ・ヨビッチもわずか2得点にとどまるなど、パフォーマンスに不満を残している。
レアルの“9番”のポジションには、ベンゼマが絶対的なレギュラーとして君臨しているが、今後シーズンが再開されれば過密日程による疲労が懸念される。そのため、このフランス人ストライカーを休ませるうえで代役が必要になることから、アセンシオに白羽の矢が立ったとされている。
攻撃的MFやサイドでのプレー機会が多かったアセンシオだが、決定力の高さには定評がある。2016-17シーズンは公式戦出場38試合とクラブ内で17番目だったものの、限られた出番の中でチーム6位の10得点をマーク。翌17-18シーズンもFWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)、FWギャレス・ベイル、ベンゼマの“BBCトリオ”に次ぐ11得点(53試合)を挙げている。
ロペテギ体制では“偽9番”も経験、2トップ起用も想定か
フレン・ロペテギ元監督体制では“偽9番”の役割を与えられて結果も残した。また、スペイン代表として出場した2018年9月のクロアチア戦(6-1)でも、ルイス・エンリケ監督からセカンドストライカーとして起用され、3アシストを記録している。
ヨビッチとマリアーノが信頼を失っている状況で、アセンシオがこれまでよりもゴールに近いFWとして起用される可能性が高まっているようだ。ベンゼマの代役にとどまらず、4-4-2の2トップの一角として、ベンゼマやベルギー代表FWエデン・アザールと並んでプレーすることもできると記されている。
完全復活を期す24歳は、チームの新たな得点源として期待されているようだ。(Football ZONE web編集部)
コメント