俳優の中村倫也が主演を務めるドラマ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分)の第7話以降の放送が延期され、5月24日から3週にわたり地上波未放送のオリジナルストーリーを含む“特別編”が放送されることが決まった。一方、5月17日放送の第6話については、撮影時の「密接」を避けるため、一部シーンを特殊な方法で撮影したことも明らかにされた。

【写真】ドラマ『美食探偵 明智五郎』第6話、「密接」避ける撮影の様子

 本作は、美食家の探偵・明智五郎(中村)が類いまれなグルメに関する知識を使って殺人事件を解決していく、恋する毒殺サスペンス。

 5月17日放送の第6話では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が中断した時点で、唯一未収録であったシーンが、“通常とは異なる方法”で収録された。

 これは、第5話で明智に「君のことも僕が守る」と言われて恋心に火が点いた助手の小林苺(小芝風花)が、探偵事務所前の中庭テラスで、明智に対して思いをぶつけるという場面。従来の撮影方法をとると、中村と小芝の2人は隣り合って演技することになり「密接」してしまうため、特殊な方法で十分な距離をとって撮影することになった。このため、いきなり黒バックの抽象的な世界に転調するが、2人とも背景や距離などものともしない迫真の演技を見せているという。

 荻野哲弘プロデューサーは「放送日までに通常のドラマのスタイルでの撮影は叶う見込みがなくなり、だったら黒幕バックで朗読劇にしてでもお届けしたいという思いがこみ上げ、中村倫也さんに相談しました。すると、中村さんは、趣旨に賛同して下さった上で、『自分は役者なので折角なら朗読(という形)ではなく芝居をして、フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい』という提案をされました。そのあまりに真摯な言葉には、スタッフ一同胸を打たれました」と、このシーンを撮影した経緯を明かしている。

 そして、5月24日の“特別編”第1弾では、明智五郎が美食家になったきっかけとも言える少年時代の秘話や、最初の“マリア・ファミリー”となった林檎(志田未来)が“カップル毒殺事件”を引き起こしたもう一つの理由である悲しい生い立ちに迫るエピソードを放送する。

 なお、第7話以降の放送日は未定で、放送ができる環境が整い次第、番組HPやSNSなどで告知される予定。

 日曜ドラマ『美食探偵 明智五郎』は日本テレビ系にて毎週日曜22時30分放送。

ドラマ『美食探偵 明智五郎』第6話、「密接」を避ける“通常とは異なる方法”で行われた撮影の様子 (C)日本テレビ